『男はつらいよ』シリーズの見る順番に迷っている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、正しい視聴順番は「公開順」です。
つまり、単純に一作目から順番に見ればOK!
全50作品に及ぶこの映画シリーズは、山田洋次監督と渥美清さんが作り上げた日本映画史に残る不朽の名作です。
主人公・車寅次郎(渥美清)の人情あふれる旅と恋の物語が、27年にわたって描かれました。
月に20本の映画を観る熱心な映画ファンの私が、「これから視聴する予定」という方に向けて、『男はつらいよ』全作品の「正しい見る順番」や「作品情報」などを詳しく紹介していきますね。
どの作品から見るべきか、シリーズのおすすめポイントまで、映画ファン目線で徹底解説します。
映画『男はつらいよ』を見る順番は「公開順」がベスト!
なぜ『男はつらいよ』シリーズは公開順で見るべきなのか
『男はつらいよ』シリーズは、公開順で鑑賞するのが正しいとされています。
その理由は以下の3つです。
- 作品間で特定の時代背景やキャラクターの成長、関係性の変化が公開順に沿って描かれているため
- 物語は1作ごとに独立しつつも、寄り添うように続いており、公開時期の流れを追うことで自然な感情移入ができる
- 時系列としてはほぼ作品の公開順=物語の進行順であり、あえて順番を変えるメリットが少ない
27年という長期間にわたって制作されたこのシリーズは、社会の変化や時代の流れも反映されているんです。
公開順に見ることで、その変遷やシリーズの歴史的価値を味わうことができますよ。
『男はつらいよ』の公開順一覧表
『男はつらいよ』シリーズは第1作から第48作まで、そして特別篇2作を含めた全50作品で構成されています。
以下が公開順の一覧表になります。
見る順番 | 作品タイトル | 公開年(日本) | 物語の時系列 |
---|---|---|---|
1 | 『男はつらいよ』 | 1969年 | 1969年頃 |
2 | 『続・男はつらいよ』 | 1969年 | 1969年頃 |
3 | 『男はつらいよ フーテンの寅』 | 1970年 | 1970年頃 |
4 | 『新・男はつらいよ』 | 1970年 | 1970年頃 |
5 | 『男はつらいよ 望郷篇』 | 1970年 | 1970年頃 |
⋮ | ⋮ | ⋮ | ⋮ |
48 | 『男はつらいよ 寅次郎紅の花』 | 1995年 | 1995年頃 |
49 | 『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』 | 1997年 | – |
50 | 『男はつらいよ お帰り 寅さん』 | 2019年 | 現代 |
このように、物語の時系列と公開順がほぼ一致しているのがわかりますね。
『男はつらいよ』を順番通りに見ないデメリット
『男はつらいよ』シリーズを公開順を無視して見ると、以下のようなデメリットが生じます。
- 主人公の寅さんやその家族・友人たちの時間の流れや成長が作品を通じて描かれているので、順番を無視すると人物の変化やエピソードの繋がりが理解しにくくなる
- 作品間の雰囲気や時代背景の変化を感じづらい
- ストーリーの繋がりを無視すると鑑賞の面白さが減る
- 作品番号が明示されていないため混乱しやすい
簡単にいえばキャラクターの成長や関係性の把握が難しくなってしまうんですね。
特に甥の満男の成長など、長期的な変化を追うためには公開順での視聴が欠かせません。
一見独立したエピソードを持つ作品が多いですが、間で繰り返されるテーマや登場人物のバックストーリーが断片的になり、物語全体としての一体感が薄れてしまいますよ。
映画『男はつらいよ』シリーズを公開順に並べた一覧表
『男はつらいよ』は他の映画作品のように『男はつらいよ1』、『男はつらいよ2』といった風にタイトルに数字が付いていません。
そのため、視聴する際は以下の表を参考に公開順にご覧になることをおすすめします。
公開順 | タイトル | 公開日 |
---|---|---|
第1作 | 男はつらいよ | 1969年8月27日 |
第2作 | 続・男はつらいよ | 1969年11月15日 |
第3作 | 男はつらいよ フーテンの寅 | 1970年1月15日 |
第4作 | 新・男はつらいよ | 1970年2月27日 |
第5作 | 男はつらいよ 望郷篇 | 1970年8月25日 |
第6作 | 男はつらいよ 純情篇 | 1971年1月15日 |
第7作 | 男はつらいよ 奮闘篇 | 1971年4月28日 |
第8作 | 男はつらいよ 寅次郎恋歌 | 1971年12月29日 |
第9作 | 男はつらいよ 柴又慕情 | 1972年8月5日 |
第10作 | 男はつらいよ 寅次郎夢枕 | 1972年12月29日 |
第11作 | 男はつらいよ 寅次郎忘れな草 | 1973年8月4日 |
第12作 | 男はつらいよ 私の寅さん | 1973年12月26日 |
第13作 | 男はつらいよ 寅次郎恋やつれ | 1974年8月3日 |
第14作 | 男はつらいよ 寅次郎子守唄 | 1974年12月28日 |
第15作 | 男はつらいよ 寅次郎相合い傘 | 1975年8月2日 |
第16作 | 男はつらいよ 葛飾立志篇 | 1975年12月27日 |
第17作 | 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け | 1976年7月24日 |
第18作 | 男はつらいよ 寅次郎純情詩集 | 1976年12月25日 |
第19作 | 男はつらいよ 寅次郎と殿様 | 1977年8月6日 |
第20作 | 男はつらいよ 寅次郎頑張れ! | 1977年12月24日 |
第21作 | 男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく | 1978年8月5日 |
第22作 | 男はつらいよ 噂の寅次郎 | 1978年12月27日 |
第23作 | 男はつらいよ 翔んでる寅次郎 | 1979年8月4日 |
第24作 | 男はつらいよ 寅次郎春の夢 | 1979年12月28日 |
第25作 | 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 | 1980年8月2日 |
第26作 | 男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 | 1980年12月27日 |
第27作 | 男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎 | 1981年8月8日 |
第28作 | 男はつらいよ 寅次郎紙風船 | 1981年12月28日 |
第29作 | 男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋 | 1982年8月7日 |
第30作 | 男はつらいよ 花も嵐も寅次郎 | 1982年12月28日 |
第31作 | 男はつらいよ 旅と女と寅次郎 | 1983年8月6日 |
第32作 | 男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 | 1983年12月28日 |
第33作 | 男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎 | 1984年8月4日 |
第34作 | 男はつらいよ 寅次郎真実一路 | 1984年12月28日 |
第35作 | 男はつらいよ 寅次郎恋愛塾 | 1985年8月3日 |
第36作 | 男はつらいよ 柴又より愛をこめて | 1985年12月28日 |
第37作 | 男はつらいよ 幸福の青い鳥 | 1986年12月20日 |
第38作 | 男はつらいよ 知床慕情 | 1987年8月5日 |
第39作 | 男はつらいよ 寅次郎物語 | 1987年12月26日 |
第40作 | 男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日 | 1988年12月24日 |
第41作 | 男はつらいよ 寅次郎心の旅路 | 1989年8月5日 |
第42作 | 男はつらいよ ぼくの伯父さん | 1989年12月27日 |
第43作 | 男はつらいよ 寅次郎の休日 | 1990年12月22日 |
第44作 | 男はつらいよ 寅次郎の告白 | 1991年12月23日 |
第45作 | 男はつらいよ 寅次郎の青春 | 1992年12月26日 |
第46作 | 男はつらいよ 寅次郎の縁談 | 1993年12月25日 |
第47作 | 男はつらいよ 拝啓車寅次郎様 | 1994年12月23日 |
第48作 | 男はつらいよ 寅次郎紅の花 | 1995年12月23日 |
第49作(特別編) | 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇 | 1997年11月22日 |
第50作 | 男はつらいよ お帰り 寅さん | 2019年12月27日 |
『男はつらいよ』シリーズが見られる動画配信サービス
『男はつらいよ』シリーズは現在、主要な動画配信サービスで視聴可能です。
U-NEXTとAmazonプライムビデオの両方で配信されており、どちらも無料体験期間があります。
配信サービス名 | 配信の有無 |
---|---|
U-NEXT | ◯(全50作が見放題) |
Amazonプライムビデオ | ◯(一部レンタル作品あり) |
どちらの動画配信サービスも無料体験ができるため、無料体験に申し込めば無料でシリーズを楽しむことができますよ。
- U-NEXT:31日間無料体験
- Amazonプライムビデオ:30日間無料体験
振り返り
『男はつらいよ』シリーズは公開順で見るのが最も適切な視聴方法です。
全50作品に及ぶ長大なシリーズですが、キャラクターの成長や時代の変化を追うためには公開順での鑑賞が欠かせません。
山田洋次監督と渥美清さんが27年間にわたって作り上げた日本映画史に残る名作シリーズを、ぜひ第1作から順番に楽しんでくださいね。
動画配信サービスの無料体験を活用すれば、お得に全シリーズを視聴することも可能です。
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