『E.T.』のあらすじを簡単に、そして詳しく解説していきます。
月に20本の映画を観る私が、映画史に残る名作『E.T.』について熱く語らせていただきますよ。
この作品はスティーブン・スピルバーグ監督が1982年に生み出した、宇宙人と少年の友情を描いたSFファンタジーの傑作です。
アカデミー賞を複数受賞し、世界中で愛され続けているこの映画は、どんな話なのでしょうか。
普段それほど映画を観ない方でも、きっと心に響く感動的なストーリーが待っています。
この記事では、映画オタクの私がネタバレなしで『E.T.』の魅力を簡潔にお伝えし、結末を明かすことなく作品の素晴らしさをご紹介します。
『E.T.』のあらすじを簡単&簡潔に(ネタバレなし)
『E.T.』のあらすじを詳しく(ネタバレなし)
アメリカの森に宇宙船が着陸し、小さな宇宙人たちが植物採集のため降り立った。しかし政府機関の接近により宇宙船は急遽離陸し、1人の宇宙人が取り残されてしまう。
その頃、10歳のエリオットは兄マイケルに仲間はずれにされ不満を抱えていた。エリオットは庭先で物音に気づき調査したところ、宇宙人を発見する。家族には信じてもらえなかったが、翌日夜、彼はキャンディでその宇宙人を自分の部屋に誘導することに成功する。
エリオットは兄マイケルと妹ガーティにこの宇宙人を紹介し、彼らは「E.T.」と名付ける。E.T.は念力を持ち、エリオットとは不思議な感覚の共有関係も生まれる。次第に英語を覚えたE.T.は「電話したい」と言い出し、エリオットたちが集めた廃品で通信機を作り上げる。
ハロウィンの夜、エリオットたちはE.T.を森に連れ出し、彼は故郷の星に連絡を取る。しかし帰路で体調を崩したE.T.は瀕死の状態に陥り、エリオットも同様に衰弱してしまう。そこへ政府機関の科学者たちが現れ、家に仮設研究所を設置して二人の治療を開始する。
エリオットは回復するが、E.T.の状態は悪化の一途をたどる。悲しみにくれるエリオットだったが事態は意外な展開を迎えることに……。
『E.T.』の感想
いやあ、この映画は何度観ても泣けますね。
私が初めて『E.T.』を観たのは子供の頃でしたが、大人になってから改めて観ると、また違った感動があります。
まず何といっても、エリオットとE.T.の友情が本当に美しいんですよ。
言葉が通じないふたりが、心を通わせていく過程がこんなにも感動的だなんて。
印象的なのは、E.T.がエリオットと感覚を共有するシーン。
そして、なんといってもあの自転車で空を飛ぶシーン。
もう映画史に残る名場面ですよね。
月を背景にして空を飛ぶエリオットとE.T.の姿は、何度観ても胸が熱くなります。
ジョン・ウィリアムズの音楽も最高で、あのメロディを聴くだけで涙腺が緩みそうになります。
家族愛の描写も素晴らしいんです。
父親が愛人とメキシコに行ってしまい、母親のメアリーが一人で子供たちを育てている状況。
そんな中でエリオット、マイケル、ガーティの三兄妹がE.T.を守ろうとする姿に、家族の絆の強さを感じました。
政府機関の大人たちから逃げるクライマックスは手に汗握る展開で、子供たちの勇気と友情に心を打たれます。
ただ、今観ると特殊効果の古さは否めませんね。
でも、それがかえって温かみを感じさせるというか、CGに頼りすぎない時代の映画の魅力だと思います。
E.T.のキャラクターデザインも秀逸で、最初は怖いけれど慣れてくると愛らしく見えてくる。
あの「E.T. phone home」のセリフは、もう映画史に刻まれた名言ですよ。
そして何より、この作品が伝えるメッセージが普遍的なんです。
異なる存在同士でも理解し合えること、友情の大切さ、家族愛の温かさ。
これらのテーマは時代を超えて心に響きます。
スピルバーグ監督の演出も見事で、子供の目線で物語を描いているからこそ、観る人すべてが童心に帰れるんでしょうね。
『E.T.』の評価
評価項目 | 点数 | コメント |
---|---|---|
ストーリー | ★★★★★★★★☆☆ | シンプルながら普遍的で美しい物語 |
感動度 | ★★★★★★★★★☆ | 友情と家族愛に心を打たれる |
エンタメ性 | ★★★★★★★★☆☆ | 子供から大人まで楽しめる作品 |
総合評価 | 92点 | 映画史に残る名作 |
『E.T.』の作品情報
項目 | 内容 |
---|---|
公開年月日 | 1982年6月11日(アメリカ) |
監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
脚本 | メリッサ・マティソン |
原作 | オリジナル作品 |
キャスト |
|
上映時間 | 約115分 |
受賞やノミネート歴 | アカデミー賞(作曲賞、音響賞、視覚効果賞など)、ゴールデングローブ賞など多数受賞 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
主題歌 | ジョン・ウィリアムズ作曲のスコアが有名 |
ジャンル | SF、ファミリー、ファンタジー |
配給 | ユニバーサル・ピクチャーズ |
制作会社 | アンブリン・プロダクションズ |
現在の視聴方法 | DVD/Blu-ray、U-NEXT |
あの作品が好きなら『E.T.』も好きかも?似ている映画3選
『E.T.』のような心温まる友情と冒険を描いた作品をお探しの方に、おすすめの映画を3つご紹介します。
どれも子供の視点で描かれた感動的な物語で、『E.T.』が好きな方にはきっと気に入っていただけるでしょう。
『スタンド・バイ・ミー』(1986年)
リヴァー・フェニックス、ウィル・ホイートン出演のこの作品は、4人の少年たちの冒険と友情を描いた名作です。
夏休みに死体探しの旅に出る少年たちの成長物語で、『E.T.』と同様に子供たちの絆と冒険心が美しく描かれています。
ノスタルジックな雰囲気と感動的なストーリーが『E.T.』ファンの心に響くはずです。
『スーパー8』(2011年)
J.J.エイブラムス監督による、子供たちが不思議な存在と遭遇するSFドラマです。
小さな町で映画撮影をしていた少年たちが、謎の生物と出会うという設定が『E.T.』を彷彿とさせます。
友情、秘密、未知との遭遇というテーマが重なり、同じような感動を味わえる作品です。
『エクスプローラーズ』(1985年)
イーサン・ホーク主演のこの作品は、子供たちが自作の宇宙船で宇宙人と接触する冒険活劇です。
子供の探求心や未知への憧れ、そして宇宙人との出会いという要素が『E.T.』と非常に似ています。
ワクワクする冒険とユーモアが詰まった、家族で楽しめるSFファンタジーです。
振り返り
『E.T.』は、40年以上経った今でも色あせない普遍的な魅力を持つ名作です。
宇宙人と少年の友情という一見シンプルなストーリーながら、家族愛、友情、異文化理解といった深いテーマを描いた傑作でした。
スピルバーグ監督の卓越した演出とジョン・ウィリアムズの美しい音楽が、観る人の心に深く刻まれる感動をもたらします。
映画を普段あまり観ない方にも、ぜひ一度は体験していただきたい映画史の金字塔です。
■参照サイト:E.T. – Wikipedia
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