映画『SPY×FAMILY CODE: White』のあらすじを詳しく紹介していきますよ。
この大人気アニメの劇場版は、フォージャー家の初めての家族旅行を軸にしたスパイアクションとコメディが絶妙に組み合わさった作品です。
原作は遠藤達哉さんの人気漫画で、2023年12月に公開されました。
月に20本の映画を観る私が、この映画をまだ観ていない方のために、簡単にも詳しくもあらすじをネタバレなしで解説します。
どんな話なのか気になっている方も、結末が知りたいけどまずは内容を把握したい方も、きっと参考になるはずですよ。
映画『SPY×FAMILY CODE: White』のあらすじを簡単に(ネタバレなし)
映画『SPY×FAMILY CODE: White』のあらすじを詳しく(ネタバレなし)
西国の凄腕スパイ・黄昏ことロイド・フォージャーは、任務「オペレーション〈梟(ストリクス)〉」のため偽装家族を作り上げていた。妻のヨルは実は殺し屋、娘のアーニャは超能力者という秘密を抱えながら、3人は平穏な日常を送っている。
ある日、WISE(西国情報局対東課)からロイドに任務の担当交代が通達される。これまで築いてきた家族の継続自体が危うくなる中、アーニャの通うイーデン校では星(ステラ)がかかった調理実習が実施されることになった。アーニャはフリジス地方の伝統菓子メレメレを作ることを決意し、本場の味を確かめるため家族でフリジス地方への旅行を提案する。
家族旅行を楽しむフォージャー家だったが、列車内でアーニャが謎のトランクを発見してしまう。好奇心旺盛なアーニャはトランクの中からチョコレートを見つけ、持ち主が戻ってきた驚きで誤ってそのチョコを飲み込んでしまった。
実はそのチョコレートには、世界の安全保障を脅かす重要な機密マイクロフィルムが隠されていたのである。この情報を狙うスパイ組織、軍事組織、テロ組織など様々な勢力がアーニャ、そして彼女を守ろうとするフォージャー家を命がけで追い始める。
各地でギャグを交えたバトルと逃亡劇が繰り広げられる中、ロイドとヨルは互いへの信頼と気持ちを再確認していく。特にヨルは夫の行動を誤解して浮気を疑っていたが、危機を通じて真実を知り、家族の絆をより一層深めることになるのだった。
映画『SPY×FAMILY CODE: White』を鑑賞した感想
いやー、これは本当に楽しい映画でした!
私が特に感動したのは、アーニャの表情の豊かさですね。
テレビアニメでも十分可愛かったんですが、劇場版になって作画のクオリティがさらに上がって、もう画面に釘付けでしたよ。
特にアーニャが超能力を使うときの集中した顔や、チョコレートを食べるときのほころんだ表情なんて、観ているだけで癒されます。
アクションシーンもすごかったです!
WIT STUDIOとCloverWorksが手がけた映像は、テレビシリーズを遥かに超えるスケール感で描かれていて、特にヨルの戦闘シーンは圧巻でした。
普段は天然でおっとりしているヨルが、いざという時に見せる圧倒的な強さのギャップがたまらないんですよね。
ロイドのスパイアクションも洗練されていて、頭脳戦と肉体戦を巧みに使い分ける姿はさすがプロフェッショナルって感じでした。
家族の絆を描いた部分も心に響きました。
偽装家族として始まった3人が、危機を通じて本当の家族のような絆を深めていく過程が丁寧に描かれていて、観ていて温かい気持ちになりましたね。
特にヨルがロイドの浮気を疑うくだりは、夫婦のすれ違いをコミカルに描きつつも、最終的に信頼を深める展開になっていて、脚本の巧さを感じました。
ただ、正直に言うと、敵役がちょっと弱かったかなという印象もあります。
悪役の動機や背景があまり深く掘り下げられていなくて、単純な悪者という感じで終わってしまったのが少し物足りなかったですね。
もう少し複雑な事情を抱えた敵だったら、より深いドラマが生まれたんじゃないかと思います。
それと、ストーリー全体がやや駆け足だったかも。
110分という上映時間の中に、家族旅行、逃亡劇、アクション、感動シーンを詰め込んでいるので、一つ一つの場面をもう少しじっくり描いてほしかったという気持ちもありました。
でも、そんな不満を吹き飛ばすほど、キャラクターたちの魅力は抜群でしたね!
アーニャの「わくわく」や「べきゃ」といったお馴染みの表現も健在で、劇場で観ている他のお客さんたちも思わず笑ってしまうシーンが何度もありました。
Official髭男dismの主題歌「SOULSOUP」も素晴らしくて、エンドロールで流れたときは本当に感動しました。
映画の世界観にぴったりマッチした楽曲で、フォージャー家の物語を締めくくるのに最適でしたよ。
総合的に見ると、原作ファンもアニメファンも、そして初見の人も楽しめる良作だと思います。
特に家族で観るなら最高の選択肢ですね。
『SPY×FAMILY CODE: White』の評価
評価項目 | 点数 | コメント |
---|---|---|
ストーリー | ★★★★☆☆☆☆☆☆ | 安定感はあるが深みに欠ける |
感動度 | ★★★☆☆☆☆☆☆☆ | 家族の絆は描かれるが控えめ |
エンタメ性 | ★★★★★★★★☆☆ | アクションとコメディのバランス抜群 |
総合評価 | 62点 | キャラクターの魅力で魅せる良作 |
『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』の作品情報
項目 | 詳細 |
---|---|
公開年月日 | 2023年12月22日 |
監督 | 片桐崇 |
脚本 | 大河内一楼 |
原作 | 遠藤達哉「SPY×FAMILY」 |
キャスト |
|
上映時間 | 110分 |
受賞・ノミネート歴 | 特筆すべき受賞歴なし |
製作国 | 日本 |
主題歌 | Official髭男dism「SOULSOUP」 |
ジャンル | アニメ、アクション、コメディ、ファミリー |
配給 | 東宝 |
制作会社 | WIT STUDIO × CloverWorks |
現在の視聴方法 | U-NEXT Amazon Prime Videoなど |
あの作品が好きなら『SPY×FAMILY CODE: White』も好きかも?似ている映画3選
スパイアクションと家族愛を組み合わせた『SPY×FAMILY CODE: White』がお気に入りなら、きっと以下の作品も楽しめるはずです。
どれも秘密を抱えた家族や夫婦の絆を描いた名作ばかりですよ。
『Mr.&Mrs. スミス』(2005年・ダグ・リーマン監督)
ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが夫婦役を演じるスパイアクション映画です。
平凡な夫婦生活を送っていた2人が、実はお互いに正体を隠した凄腕のスパイだったという設定が秀逸ですね。
互いの正体がバレてからの夫婦喧嘩がそのまま銃撃戦になるという展開は、『SPY×FAMILY』のロイドとヨルの関係性とよく似ています。
秘密を抱えながらも愛を深める夫婦の姿が共通していて、アクションとロマンスのバランスも絶妙です。
『トゥルーライズ』(1994年・ジェームズ・キャメロン監督)
アーノルド・シュワルツェネッガー主演のスパイアクション大作。
平凡なサラリーマンを装いながら実は国際的なスパイという主人公が、家族を巻き込んだ大事件に立ち向かう物語です。
家族に正体を隠しながら危険な任務をこなす設定は、まさにロイド・フォージャーそのものですね。
妻や娘との関係を大切にしながら世界の平和を守るというテーマも『SPY×FAMILY』と共通していて、家族愛とスパイアクションの融合が見事に描かれています。
『東京ゴッドファーザーズ』(2003年・今敏監督)
今敏監督による心温まるアニメーション映画。
血の繋がりのない3人のホームレスが赤ん坊を拾い、その子のために奔走する中で本当の家族のような絆を築いていく物語です。
スパイ要素はありませんが、偽装家族が真の家族になっていく過程は『SPY×FAMILY』そのものですね。
アクションではなくヒューマンドラマが中心ですが、家族の形は血縁だけじゃないというメッセージが共通していて、観る人の心を温かくしてくれる作品です。
振り返り
『SPY×FAMILY CODE: White』は、異色の組み合わせで構成された偽装家族の物語を劇場版らしいスケールで描いたエンタメ作品。
アーニャの可愛らしさとフォージャー家の絆の深まりを軸に、ハラハラドキドキのアクションとクスッと笑えるコメディがバランスよく組み合わされていましたね。
ストーリーの深さや敵役の描写には物足りなさもありましたが、キャラクターの魅力とエンターテイメント性では十分に楽しめる良作だったと思います。
家族で観るのにも最適な映画ですよ。
コメント