『バーフバリ 伝説誕生』のあらすじを詳しく解説していきます。
2015年にインドで公開され、世界中で話題となった叙事詩的スペクタクル映画『バーフバリ 伝説誕生』。
この作品は壮大なスケールと圧倒的なアクションが有名ですが、肝心のストーリーはどんな話なのか気になっている方も多いでしょう。
月に20本の映画を観る筆者が結末をネタバレしない範囲で、この英雄叙事詩のあらすじから感想まで丁寧に解説していきましょう。
『バーフバリ 伝説誕生』のあらすじを簡単に(ネタバレなし)
『バーフバリ 伝説誕生』のあらすじを詳しく(ネタバレなし)
物語は遥か昔のマヒシュマティ王国から始まる。
赤ん坊として王国から助け出されたシヴドゥは、巨大な滝の下にある小さな村で養父母に育てられていた。
幼い頃から人並み外れた力を持つシヴドゥは、常に滝の上の世界に憧れを抱いていた。
ついに青年となったシヴドゥは、困難な滝登りを成し遂げ、ついに滝の上の世界へとたどり着く。
そこで出会ったのは、美しく勇敢な女戦士アヴァンティカだった。
彼女に一目惚れしたシヴドゥは、アヴァンティカが暴君バラーラデーヴァが支配するマヒシュマティ王国と戦う一族の戦士であることを知る。
アヴァンティカの一族は、バラーラデーヴァによって幽閉されている王妃デーヴァセーナを救出しようとしていた。
シヴドゥはアヴァンティカへの愛から戦士となることを決意し、マヒシュマティ王国への潜入を果たす。
王国でシヴドゥは驚くべき事実を知ることになる。
自分が25年前に国民から愛された伝説の王アマレンドラ・バーフバリの息子であり、幽閉されている王妃デーヴァセーナが実の母親だったのだ。
シヴドゥは王国内でさまざまな戦いを繰り広げながら、バラーラデーヴァの陰謀と対峙していく。
『バーフバリ 伝説誕生』を観た感想
いやあ、これは本当にすごい映画でした。
まず圧倒されるのが、あの滝を登るシーンですよね。
現実的に考えればありえない光景なんですが、それを堂々と描き切る大胆さと映像の美しさに完全にやられました。
インド映画特有の「なんでもあり」な感覚が、ここまで壮大に表現されると逆に説得力を持つんですね。
主人公シヴドゥを演じるプラバースの存在感も素晴らしい。
彼の肉体美と表現力が、この神話的な世界観にぴったりマッチしています。
特に戦闘シーンでの迫力は圧巻で、まさに伝説の英雄という雰囲気を醸し出していましたよ。
アクションシーンについては、もう文句なしの出来栄えです。
大規模な戦闘から個人戦まで、どれも見応え十分。
特に武器を使った格闘アクションは、スピード感とダイナミックさを両立していて、観ていてワクワクしました。
映像美については、これまた圧倒的。
古代インドの王国を再現したセットや衣装の豪華さ、そして自然の壮大さを活かした撮影技術は本当に見事です。
滝のシーンだけでなく、王宮の場面や戦場の描写も、すべてが映画的な美しさに満ちています。
音楽も印象的でした。
M.M.キーラヴァーニの楽曲は、壮大なオーケストレーションと民族音楽の要素が絶妙に融合していて、物語の盛り上がりを効果的に演出していましたね。
歌とダンスのシーンも、インド映画らしい華やかさがあって楽しめました。
ただ、正直に言うと、前半部分はちょっと長く感じる場面もありました。
159分の完全版だと特に、シヴドゥの成長過程をじっくり描いているのは良いんですが、もう少しテンポアップしてもよかったかもしれません。
また、登場人物の背景や王国の政治情勢が複雑で、初見では理解するのに時間がかかる部分もありました。
でも、これらの欠点を補って余りあるのが、この映画の持つエネルギーとスケール感です。
観終わった後の爽快感と、続編への期待感は本当に素晴らしいものでした。
久しぶりに「映画を観た」という満足感を得られる作品でしたね。
※『バーフバリ』シリーズの見る順番はこちらにくわしくまとめています。

『バーフバリ 伝説誕生』の個人的な評価
評価項目 | 点数 | コメント |
---|---|---|
ストーリー | ★★★★★★★☆☆☆ | 王道の英雄譚だが前半がやや冗長 |
感動度 | ★★★★★★★☆☆☆ | 親子の絆と運命的な出会いに心を打たれる |
エンタメ性 | ★★★★★★★★★☆ | 圧倒的な映像美とアクションで大満足 |
総合評価 | 78点 | スケールの大きさが最大の魅力 |
『バーフバリ 伝説誕生』の作品情報
項目 | 内容 |
---|---|
公開年月日 | インド:2015年7月10日 日本:2018年10月26日 |
監督 | S.S.ラージャマウリ |
脚本 | S.S.ラージャマウリ |
原作 | V.ヴィジャエーンドラ・フラサード |
キャスト |
|
上映時間 | オリジナル版:138分 完全版:159分 |
受賞・ノミネート歴 | 第63回国家映画賞長編映画賞 視覚効果賞など多数受賞 |
製作国 | インド |
主題歌 | M.M.キーラヴァーニ |
ジャンル | アクション、歴史、叙事詩 |
配給 | ツイン(日本) |
制作会社 | ARKA Media Works |
視聴方法 | 動画配信サービス(時期やサービスは変動あり) |
あの作品が好きなら『バーフバリ 伝説誕生』も好きかも?似ている映画3選
『バーフバリ 伝説誕生』のような壮大なスペクタクル映画がお好みの方に、同じような魅力を持つ作品を3つ紹介します。
どれも英雄的な主人公と壮大な世界観を持つ名作ばかりですよ。
『ロード・オブ・ザ・リング』三部作(ピーター・ジャクソン監督)
J.R.R.トールキンの名作小説を映画化したファンタジーの金字塔です。
ホビットのフロドが仲間たちと共に冒険の旅に出る壮大な物語で、善と悪の明確な対立構造や、様々な種族が協力して戦う姿が『バーフバリ』と共通しています。
映像の美しさと戦闘シーンの迫力、そして神話的な世界観の描き方が非常に似ていますね。
『トロイ』(ウォルフガング・ペーターゼン監督)
ブラッド・ピット主演で古代ギリシャのトロイア戦争を描いた歴史スペクタクル作品。
英雄アキレスの圧倒的な強さや、王と王子が国を守るために戦う姿は、まさに『バーフバリ』の主人公たちと重なります。
剣と盾を使った迫力の戦闘シーンや、城壁をめぐる大規模な攻防戦など、アクションのスケール感も共通していますよ。
『RRR』(S.S.ラージャマウリ監督)
『バーフバリ』と同じS.S.ラージャマウリ監督による最新作で、インドの叙事詩的アクション大作です。
英雄同士の友情、正義のための戦い、そして圧倒的な映像美とアクションが『バーフバリ』ファンにはたまらない内容。
同じ監督らしい大胆な演出と、現実離れしたスケールの大きさは、まさに『バーフバリ』の系譜を受け継ぐ傑作ですね。

振り返り
『バーフバリ 伝説誕生』は、壮大なスケールと圧倒的な映像美で観る者を魅了する叙事詩的映画でした。
シヴドゥが自分の運命を知り、英雄として成長していく物語は王道でありながら、インド映画ならではの独特な魅力に満ちています。
前半のテンポの遅さや複雑な設定など気になる部分もありますが、それを補って余りあるエンターテイメント性の高さが光る作品です。
映画の醍醐味である「非日常への没入感」を存分に味わえる、素晴らしい一本でしたね。
※続編である『バーフバリ 王の凱旋』のあらすじはこちらでご紹介しています。

■参照サイト:バーフバリ 伝説誕生 – Wikipedia
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