『アダムスファミリー』みたいな映画を探している方、こんにちは。
「あの独特な世界観をもう一度味わいたい!」、そういう気持ち、私もすごくわかります。
ゴメズとモーティシアの濃厚すぎる愛情表現にニヤニヤし、ウェンズデーのクールな毒舌に痺れた方のために、類似作品を探してみました。
私が見つけた『アダムスファミリー』に似ている映画は以下の5作品。
- 『シザーハンズ』- ゴシックファンタジーの傑作
- 『ビートルジュース』- 幽霊コメディの金字塔
- 『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』- ハロウィンとクリスマスの融合
- 『キャスパー』- 心優しい幽霊の物語
- 『モンスター・ホテル』- モンスターたちの日常コメディ
これらの作品はいずれも、ダークな世界観とユーモア、そして異端な存在の愛を描いた作品たち。
『アダムスファミリー』はブラックユーモアと家族愛を見事に融合させた名作ですが、同様の魅力と心地よい「普通じゃなさ」が得られること間違いなし。
それではこの5作品を一緒に詳しく見ていきましょう。
『アダムスファミリー』みたいな映画5選~ユーモアがあるダークホラー系の作品~
ここでは『アダムスファミリー』のような、ダークだけどユーモラスで、不気味だけど愛らしい世界観を持つ映画を5本紹介します。
ティム・バートン監督作品を中心に、ゴシックな美術とブラックコメディが融合した作品、そして異質な存在が主人公の物語を厳選しました。
どの作品も「普通じゃない」ことを肯定し、独特の魅力を放っています。
- 『シザーハンズ』- 純粋な心を持つ異質な存在の切ない物語
- 『ビートルジュース』- 幽霊と人間が織りなすカオスコメディ
- 『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』- ハロウィンタウンの愛すべき住人たち
- 『キャスパー』- 幽霊屋敷を舞台にした温かい友情物語
- 『モンスター・ホテル』- モンスターたちの「普通」の日常
それでは各作品の魅力を詳しく見ていきましょう。
『シザーハンズ』
| ジャンル | ファンタジー ロマンス ドラマ |
|---|---|
| 製作国 | アメリカ合衆国 |
| 監督 | ティム・バートン |
| 脚本 | キャロライン・トンプソン |
| 主な出演者 | ジョニー・デップ ウィノナ・ライダー ダイアン・ウィースト アンソニー・マイケル・ホール |
| 上映時間 | 105分 |
| 公開年 | 1990年 |
| 受賞歴 | アカデミー賞 メイクアップ賞ノミネート |
| 興行収入 | 約8,600万ドル |
あらすじ
科学者によって生み出された人造人間エドワードは、完成直前に科学者が亡くなったため、両手がハサミのまま山奥の古びた屋敷で一人暮らしていた。
ある日、化粧品セールスのペグが彼を見つけ、気の毒に思い自宅に連れ帰る。
エドワードはハサミの手で庭木や人々の髪を美しい形に整え、一躍町の人気者になるが、彼の異質な存在は次第に平穏な町に波紋を広げていく。
類似している部分
異質な存在の描写と葛藤が『アダムスファミリー』と共通している点。
『アダムスファミリー』が”一風変わったモノ”を愛する家族が世間とのズレを抱えるように、エドワードも異質な容姿と純粋な心を持つがゆえに、一般的な人々と摩擦を生じさせます。
ゴシックな世界観も見逃せない要素。
寂れた洋館と、その麓のカラフルで均質な郊外の対比は、『アダムスファミリー』の屋敷と隣人たちの関係に酷似しています。
不器用ながらも純粋な愛の描写も共通点。
ゴメズとモーティシアの熱烈な愛とは形が異なりますが、エドワードの純粋な優しさが物語の核になっている点は同じです。
見どころ
ティム・バートン監督の美学が全編に溢れている作品。
ゴシックで幻想的な映像美と、郊外の人工的な明るさの対比が際立っています。
ジョニー・デップの繊細な演技も必見。
言葉少なで、純粋でありながら孤独な主人公エドワードを、ハサミの手という制約の中で見事に演じ切っています。
切なくも温かいファンタジーとしての完成度の高さ。
異質な存在の孤独を描きつつも、その中で育まれる愛と友情が深い感動を呼びます。
『ビートルジュース』
| ジャンル | コメディ ファンタジー ホラー |
|---|---|
| 製作国 | アメリカ合衆国 |
| 監督 | ティム・バートン |
| 脚本 | マイケル・マクダウェル ウォーレン・スカーレン |
| 主な出演者 | マイケル・キートン アレック・ボールドウィン ジーナ・デイヴィス ウィノナ・ライダー |
| 上映時間 | 92分 |
| 公開年 | 1988年 |
| 受賞歴 | アカデミー賞 メイクアップ賞受賞 |
| 興行収入 | 約7,460万ドル |
あらすじ
突然の事故で命を落としてしまった善良な夫婦、アダムとバーバラは、自分たちが住んでいた家に縛られた幽霊となってしまった。
彼らが愛した家に、都会から風変わりな富豪一家が引っ越してきて、アダムとバーバラは何とかして一家を追い出そうとする。
しかし幽霊としてのスキルが未熟なため、霊界の専門家である「バイオ・エクソシスト」のビートルジュースを呼び出してしまうが、彼は手に負えない破天荒なトラブルメーカーだった。
類似している部分
常識の転倒とブラックユーモアが『アダムスファミリー』の魅力と重なります。
亡くなったアダムとバーバラが生きている人間を「追い出す」という逆転の発想や、ビートルジュースの常識破りな行動は、『アダムスファミリー』の死や苦痛をコメディの題材にするブラックユーモアと同質。
ゴシック&奇抜なビジュアルも共通要素。
ティム・バートン独特の奇妙でユーモラスなキャラクターデザインや、退廃的な美術は『アダムスファミリー』の世界観に近いです。
風変わりな家族(一家)の描写も見逃せません。
亡くなった夫婦、霊界の住人、そして新しく引っ越してきたデイツ一家(特に風変わりな父と継母、そしてゴス的な娘)の織りなす関係性が、異端の家族像を描いています。
見どころ
ティム・バートンの初期衝動が炸裂している作品。
彼の後の作品につながる、奇想天外でエネルギーに満ちた世界観が存分に楽しめます。
マイケル・キートンの怪演が圧巻。
タイトルロールのビートルジュースを、エネルギッシュかつ下品で魅力的なキャラクターとして演じており、強烈な印象を残します。
独特の視覚効果とセットデザインの素晴らしさ。
80年代後半の技術とバートン監督の創造性が融合した、レトロで手作り感のある異世界描写が見事です。
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』
| ジャンル | アニメーション ミュージカル ファンタジー |
|---|---|
| 製作国 | アメリカ合衆国 |
| 監督 | ヘンリー・セリック |
| 脚本 | キャロライン・トンプソン |
| 主な出演者 | ダニー・エルフマン(声) クリス・サランドン(声) キャサリン・オハラ(声) |
| 上映時間 | 76分 |
| 公開年 | 1993年 |
| 受賞歴 | アニー賞受賞 ゴールデングローブ賞 ノミネート |
| 興行収入 | 約7,500万ドル |
あらすじ
ハロウィンタウンの住人たちは、毎年最高のハロウィンを準備することに情熱を燃やしていた。
中でも、パンプキン・キングと呼ばれるジャック・スケリントンは、この町の人気者。
しかし、マンネリに飽きてしまったジャックは、偶然迷い込んだクリスマスタウンの楽しげな雰囲気に魅了され、自分たちが今年のクリスマスを乗っ取って運営しようと計画する。
彼の善意から始まった試みは、やがて大騒動を引き起こす。
類似している部分
ダークな世界の肯定が『アダムスファミリー』と同じスタンス。
ハロウィンタウンの住人たちは、自分たちの「怖い」「不気味」な文化を愛し、誇りを持っています。
これは『アダムスファミリー』が異端なものに対する愛を肯定している点と完全に一致。
ゴシックなキャラクターデザインも共通の魅力。
ジャックやサリーをはじめとする個性豊かなキャラクターたちは、『アダムスファミリー』の不気味だが愛らしいキャラクターたちと同様の魅力を放っています。
異文化との衝突と受容のテーマ性。
ハロウィンとクリスマスの文化が衝突し、ジャックがそのズレを体験する物語は、『アダムスファミリー』の家族が普通の世間と交流する際のユーモアと葛藤に酷似しています。
見どころ
ストップモーション・アニメーションの芸術性が際立つ作品。
非常に時間と手間をかけて作られた、繊細で独特な質感を持つ映像は唯一無二の魅力です。
ダニー・エルフマンの音楽が物語を彩ります。
楽曲が物語と世界観を深く表現しており、ミュージカルとしても非常に優れた完成度。
ティム・バートン監督(原案・製作)の世界観が凝縮された作品。
ダークでありながらロマンチックで、どこか切ないバートン作品特有のテーマが詰まっています。
『キャスパー』
| ジャンル | ファンタジー コメディ ファミリー |
|---|---|
| 製作国 | アメリカ合衆国 |
| 監督 | ブラッド・シルバーリング |
| 脚本 | シェリー・ストナー ディーナ・オリヴァー |
| 主な出演者 | クリスティーナ・リッチ ビル・プルマン キャシー・モリアーティ エリック・アイドル |
| 上映時間 | 100分 |
| 公開年 | 1995年 |
| 受賞歴 | BMI映画音楽賞受賞 ヤングアーティスト賞 受賞 |
| 興行収入 | 約2億8,700万ドル |
あらすじ
娘を亡くした悲しみから立ち直れない父親が、幽霊を研究する「セラピスト」、ジェームズ・ハーヴェイ博士を雇い、不気味な洋館から幽霊を追い払おうとする。
その洋館には、心優しい少年幽霊キャスパーと、彼の意地悪な3人のおじさん幽霊が住んでいた。
娘のキャットと共に洋館にやってきた博士だったが、キャットはキャスパーと心を通わせるようになる。
しかし、屋敷には隠された秘密があり、その秘密を巡って人間と幽霊の間に騒動が巻き起こる。
類似している部分
不気味な屋敷が舞台という設定の共通性。
荒廃した洋館に住む、特殊な存在(幽霊)と、そこに入り込もうとする一般の人々という構図は、『アダムスファミリー』と完全に一致しています。
ダークさの中の家族愛/友情が物語の核。
意地悪なおじさんたちはいますが、キャスパーの孤独と、キャットとの間に芽生える純粋な友情が物語の中心であり、異質な存在間の愛や絆が描かれる点が類似。
ファンタジーホラーコメディというジャンルの一致。
幽霊というホラー要素を扱いながらも、コメディタッチで描かれている点が『アダムスファミリー』と共通しています。
見どころ
当時としては画期的なVFXが楽しめる作品。
幽霊たちの動きや質感は、当時の技術としては非常に高いクオリティで実現されており、映像的な見どころがあります。
温かい物語が心に響きます。
幽霊と人間の少女という異色の組み合わせが、友情や家族の絆という普遍的なテーマを紡ぎ出します。
愛らしい主人公キャスパーの魅力。
キャスパーの優しさと切なさが観客の共感を呼び、心温まる体験を提供してくれます。
『モンスター・ホテル』
| ジャンル | アニメーション コメディ ファンタジー |
|---|---|
| 製作国 | アメリカ合衆国 |
| 監督 | ゲンディ・ タルタコフスキー |
| 脚本 | ピーター・ベイナム ロバート・スミゲル |
| 主な出演者 | アダム・サンドラー(声) セレーナ・ゴメス(声) アンディ・サムバーグ(声) ケヴィン・ジェームズ(声) |
| 上映時間 | 91分 |
| 公開年 | 2012年 |
| 受賞歴 | アニー賞ノミネート ピープルズチョイス賞 受賞 |
| 興行収入 | 約3億5,800万ドル |
あらすじ
娘のメイヴィスを溺愛するドラキュラ伯爵は、人間からモンスターを守るため、そしてモンスターが安心してバカンスを過ごせるように、人間を完全にシャットアウトした豪華ホテル「モンスター・ホテル」を経営していた。
娘メイヴィスの118歳の誕生日を祝うため、フランケンシュタインやオオカミ男など、世界中のモンスターたちが集まる。
しかし、厳重な警備をかいくぐって、一人の好奇心旺盛な人間の若者ジョナサンがホテルに迷い込んでしまい、ドラキュラは彼を隠そうと大奮闘する。
類似している部分
異端の家族の日常が描かれる点が『アダムスファミリー』と共通。
モンスターたちが「普通」の存在として描かれ、彼らの日常や家族のイベント(誕生日パーティー)が描かれる点は、『アダムスファミリー』の家族の日常描写と同じアプローチです。
世間とのズレと受容がテーマ。
モンスターたちが人間を恐れ、人間との接触を避けるという設定は、『アダムスファミリー』が世間(普通の人々)とのギャップを楽しむ構図と裏表の関係にあります。
最終的に人間とモンスターが関わり合う中で、異文化の受容がテーマになる点も共通。
ブラックユーモアを交えたコメディの質感。
モンスターたちの特性を活かした、コミカルでテンポの良い描写が多く、ブラックユーモアの要素も含まれています。
見どころ
個性豊かなモンスターたちの共演が楽しい作品。
ドラキュラ、フランケン、ミイラ男、透明人間など、有名なモンスターたちがコミカルにデフォルメされて登場し、そのやり取りが非常に楽しいです。
テンポの良いギャグとアニメーションの質の高さ。
監督が元々アニメーターであるため、キャラクターの動きがユーモラスで、スラップスティック・コメディの要素が満載です。
娘を思う親心が物語の核になっている温かさ。
ドラキュラの過保護すぎるほどの娘への愛情が、物語の温かい核となっており、家族愛が丁寧に描かれています。
『アダムスファミリー』みたいな映画・似た映画を探すヒント
『アダムスファミリー』のような作品を探す際には、いくつかのポイントを押さえると効率的。
ここでは、あなたが本作のどの要素を気に入ったのかを整理し、似た映画を見つけるための具体的なヒントを提供します。
- 作品を5つのファクターで分析し、自分の好みを明確にする
- 本作の魅力を3つのキーワードに集約して検索する
- 監督の他作品から似た作品を見つける
これらのアプローチを使えば、あなた好みの作品に効率的に出会えるはずです。
気に入った理由を5つのファクターで確認
『アダムスファミリー』のどの要素を特に気に入ったかを確認することで、次に見るべき映画の方向性が見えてきます。
以下の5つのファクターで本作を分析してみましょう。
| ファクター | 『アダムスファミリー』の要素 | 類似作品を探すヒント |
|---|---|---|
| ストーリー | 世間とのズレと 異文化交流 家族の平和な日常に 部外者が介入し 騒動が起きる 家族の絆は揺るがない |
外部の「普通」と 内部の「異端」が 衝突する物語 家族のアイデンティティや 絆が試される物語 |
| キャラクター | 異端だが魅力的で 愛情深い一家 死や拷問を愛する ゴメズ&モーティシア夫妻の 熱烈な愛 無表情でサイコな ウェンズデー 変人だが家族思いな フェスターおじさんなど 強烈な個性 |
ダークなユーモアを持ち 奇妙だが根は愛情深い キャラクターが登場する作品 アンチヒーロー的な 主人公 |
| 雰囲気・トーン | ゴシックホラーと スラップスティック コメディの融合 おどろおどろしい屋敷や 設定を背景に 明るくテンポの速い ギャグやブラックユーモアが 展開する |
映像的にダークまたは 退廃的な美しさがありつつ 全体としてコミカルで 軽快なトーンを持つ作品 |
| 世界観 | 「不気味さ」の肯定 一般的に不快とされる要素 (暗さ、墓など)を 彼らにとっては 最高の喜びや美として描く 価値観の逆転 |
一般社会の常識が 通用しない あるいはひっくり返った世界 ファンタジーやホラーの要素が ポジティブに描かれる作品 |
| テンポ | 軽快でリズミカル マフィア映画のような スタイリッシュさもあり コミカルなシーンは スピーディに展開する |
映像の切り替えや キャラクターの動きが シャープで 会話劇やアクションに 軽妙さがある作品 |
ストーリー要素で探す場合
「世間とのズレ」や「異文化交流」を楽しみたいなら、『ビートルジュース』や『モンスター・ホテル』がおすすめ。
どちらも「普通」と「異端」の衝突をユーモラスに描いています。
家族の絆が試される物語が好きなら、『シザーハンズ』や『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』も良い選択。
これらの作品では、主人公たちが自分のアイデンティティと向き合いながら、大切な人との関係を深めていきます。
キャラクター要素で探す場合
ダークなユーモアを持つ個性的なキャラクターが好きなら、ティム・バートン作品全般がマッチします。
特に『ビートルジュース』のビートルジュースや、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のジャック・スケリントンは、『アダムスファミリー』のキャラクターたちと同じく、奇妙だが愛すべき存在。
アンチヒーロー的な主人公に惹かれるなら、『シザーハンズ』のエドワードも見逃せません。
彼の純粋さと孤独は、ウェンズデーやゴメズとは違った形で心に響きます。
雰囲気・トーンで探す場合
ゴシックホラーとコメディの融合が好きなら、『ビートルジュース』が最適。
おどろおどろしい霊界の描写と、マイケル・キートンの破天荒な演技が絶妙にマッチしています。
退廃的な美しさとコミカルさの両立を求めるなら、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』がぴったり。
ハロウィンタウンの不気味な美しさと、ミュージカル調の軽快さが見事に調和しています。
世界観で探す場合
「普通じゃないこと」を肯定する価値観の逆転が好きなら、『モンスター・ホテル』や『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』がおすすめ。
どちらもモンスターや不気味な存在たちが「普通」として描かれ、彼らの文化や価値観が尊重されています。
ファンタジーやホラー要素をポジティブに捉える作品を探しているなら、『キャスパー』も良い選択。
幽霊という存在が恐怖ではなく、友情や家族愛の象徴として描かれています。
テンポで探す場合
軽快でリズミカルな展開が好きなら、『ビートルジュース』や『モンスター・ホテル』が最適。
両作品とも、スピーディなギャグとシャープな映像編集が特徴です。
スタイリッシュな映像美と軽妙な会話劇を求めるなら、バリー・ソネンフェルド監督の『メン・イン・ブラック』シリーズもチェックする価値があります。
本作を表す3つのキーワード
『アダムスファミリー』の魅力を凝縮する3つのキーワードを使えば、似た作品を効率的に見つけられます。
本作を表すキーワードは以下の3つ。
- ブラック・ユーモア
- ゴシック・コメディ
- 異端の家族愛
これらのキーワードを組み合わせて検索することで、あなた好みの作品に出会える確率が格段に上がります。
検索の具体的な方法
映画データベースや動画配信サービスで検索する際は、「ブラック・ユーモア+ゴシック+家族」や「ダーク・コメディ+ファンタジー+家族愛」といった組み合わせを試してみてください。
例えば、「ゴシック・コメディ映画」と検索すれば、ティム・バートン作品や『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』などがヒットします。
「ブラック・ユーモア+家族」で検索すれば、『ダーク・シャドウ』や『フライトナーズ』といった作品も見つかるはず。
配信サービスでの探し方
NetflixやDisney+では、ジャンルタグを組み合わせて検索するのも効果的。
「ダーク・コメディ」「ゴシック」「ファミリー」といったタグを複数選択することで、『アダムスファミリー』に似た作品がリストアップされます。
また、『アダムスファミリー』を視聴した後に表示される「あなたへのおすすめ」も活用しましょう。
配信サービスのアルゴリズムは、あなたの視聴履歴から似た作品を提案してくれます。
SNSでの情報収集
TwitterやInstagramで「#アダムスファミリー好き」「#ゴシックコメディ」といったハッシュタグを検索するのもおすすめ。
同じ趣味を持つ人たちが、おすすめ作品を共有していることが多いです。
映画レビューサイトのFilmarksやLetterboxdでも、『アダムスファミリー』のページから「似た映画」セクションをチェックすると、新しい発見があるかもしれません。
本作の監督と作品履歴
『アダムスファミリー』(1991年)および続編『アダムスファミリー2』(1993年)の監督は、バリー・ソネンフェルドです。
元々は著名な撮影監督として活動しており、コーエン兄弟の『ブラッド・シンプル』や『ミラーズ・クロッシング』、ロブ・ライナー監督の『恋人たちの予感』などで高い評価を得ていました。
『アダムスファミリー』が彼の監督デビュー作であり、この作品で映像美とテンポの良さを見事に融合させた手腕が注目されました。
バリー・ソネンフェルド監督の主な作品
ソネンフェルド監督の作品は、『アダムスファミリー』と同様に、奇抜な設定やキャラクターをスタイリッシュでテンポの良いコメディとして描く傾向があります。
- 『メン・イン・ブラック』シリーズ(1997年~) – SFコメディの傑作で、エージェントたちが宇宙人を監視するという奇抜な設定を、軽快なテンポとユーモアで描いています
- 『ゲット・ショーティ』(1995年) – ハリウッドを舞台にした犯罪コメディで、ソネンフェルド監督のスタイリッシュな映像センスが光る作品
- 『ワイルド・ワイルド・ウエスト』(1999年) – 西部劇とSFを融合させた野心的な作品で、奇抜なガジェットとアクションが満載
- 『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』(2004年) – ゴシックな雰囲気とダークなユーモアが『アダムスファミリー』に最も近い作品で、後にNetflixドラマシリーズの製作総指揮・監督も担当
- 『RV』(2006年) – ロビン・ウィリアムズ主演のファミリーコメディ
『アダムスファミリー』ファンにおすすめの監督作品
特に『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』は、『アダムスファミリー』ファンに強くおすすめできる作品。
不幸な境遇の3人兄妹が、悪役オラフ伯爵から逃れながら生き抜く物語で、ゴシックな美術とブラックユーモアが見事に融合しています。
『メン・イン・ブラック』シリーズも、奇抜なキャラクターとスタイリッシュな映像が好きなら楽しめるはず。
宇宙人という「異端」な存在を、コミカルかつクールに描いた作品です。
『ゲット・ショーティ』は大人向けのクライムコメディですが、ソネンフェルド監督のテンポの良い演出とウィットに富んだ会話劇が堪能できます。
関連作品とティム・バートンの影響
『アダムスファミリー』シリーズの成功後、Netflix配信の『ウェンズデー』(2022年~)では、ティム・バートンが製作総指揮・監督の一部を担当しています。
この作品は、ウェンズデー・アダムスを主人公にした青春ミステリーで、ゴシックな世界観を現代的にアップデートしています。
ティム・バートン監督の作品群も、『アダムスファミリー』ファンなら必見。
本記事で紹介した『シザーハンズ』『ビートルジュース』『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』に加え、『ダーク・シャドウ』(2012年)や『フランケンウィニー』(2012年)なども、同様のゴシック・コメディの魅力を持っています。
総括:『アダムスファミリー』みたいな映画
ここまで『アダムスファミリー』に似た映画を5本紹介し、似た作品を探すヒントをお伝えしてきました。
改めて振り返ってみましょう。
- 『シザーハンズ』 – 異質な存在の純粋な愛と葛藤を描いたゴシックファンタジー
- 『ビートルジュース』 – 幽霊と人間が織りなすブラックコメディの金字塔
- 『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』 – ダークな世界を肯定するミュージカルアニメ
- 『キャスパー』 – 心優しい幽霊と人間の少女の友情物語
- 『モンスター・ホテル』 – モンスターたちの「普通」の日常を描くアニメコメディ
これらの作品に共通するのは、「普通じゃない」ことを肯定し、異端な存在の愛や絆を温かく描いている点。
『アダムスファミリー』みたいな映画を探す際は、「ストーリー」「キャラクター」「雰囲気・トーン」「世界観」「テンポ」の5つのファクターで自分の好みを分析することが重要です。
また、「ブラック・ユーモア+ゴシック・コメディ+異端の家族愛」という3つのキーワードを組み合わせて検索すれば、効率的に似た作品を見つけられます。
バリー・ソネンフェルド監督の他作品、特に『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』や『メン・イン・ブラック』シリーズも要チェック。
ティム・バートン監督作品群も、『アダムスファミリー』の魅力を共有する作品ばかりです。
「ちょっと変わっているけど愛すべき」存在たちの物語を、ぜひ楽しんでください。

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