『花束みたいな恋をした』みたいな映画3選！似てる映画を厳選

『花束みたいな恋をした』を観た後、あの感動をもう一度味わいたいと思いませんか？私も何度も劇場に足を運んで、恋の始まりから終わりまでの美しい時間の流れに心を奪われた一人です。

映画が終わった後も、あの余韻がずっと残っていて、似たような作品を探し回った経験があります。

最初に結論から言うと、『花束みたいな恋をした』みたいな映画、つまり似ている作品は確かに存在するんです！それがこの3本。

これらの作品は、リアルな恋愛模様や若者の日常、そして時間の流れを丁寧に描いている点で『花束みたいな恋をした』と共通点があります。

今回は『花束みたいな恋をした』に似てる映画を厳選して紹介していきますね。

それぞれの映画の魅力や『花束みたいな恋をした』との共通点を詳しく解説していくので、次に観る作品選びの参考にしてください！

『花束みたいな恋をした』みたいな映画・似てる映画3選

『花束みたいな恋をした』の余韻をもう一度味わえる、似ている映画を3本セレクトしました。

• 『ちょっと思い出しただけ』
• 『愛がなんだ』
• 『明け方の若者たち』

それぞれの作品について詳しく見ていきましょう！

『ちょっと思い出しただけ』

『ちょっと思い出しただけ』は、元ダンサーの男性と女性タクシードライバーの6年間にわたる恋愛を描いた作品です。

特徴的なのは、7月26日という「一日」から物語が展開し、そこから過去へと遡っていくという時間の流れ方。

主人公の照生はダンサーとしての夢を諦め、照明の仕事をしています。

葉はタクシードライバーとして働きながら照生と出会い、二人の関係は深まっていきます。

しかし、現実の生活と夢の狭間で葉と照生のすれ違いが始まり、やがて二人の距離は広がっていきます。

『花束みたいな恋をした』との共通点は、恋愛の始まりから終わりまでを丁寧に描く時間の流れ方と、現実社会の中での夢と生活のバランスに悩む若者の姿。

特に、日常の些細なシーンから二人の関係性が変化していく様子が繊細に描かれている点が似ています。

『愛がなんだ』

『愛がなんだ』は、28歳のOL・山田テルコが一方的に恋する相手「マモちゃん」との関係を描いた作品です。

テルコはマモちゃんに一目惚れして以来、彼からの連絡には昼夜問わず応え、仕事すらおろそかにするほどの献身ぶり。

しかし、マモちゃんにとってテルコは「都合のいい女」でしかありません。

それでも彼がいてくれることが幸せだと感じるテルコは、自分から連絡することも、気持ちを伝えることもできないまま関係を続けます。

ある日、二人は急接近しますが、テルコが期待を膨らませた矢先、マモちゃんからの連絡が途絶えてしまいます。

『花束みたいな恋をした』との共通点は、恋愛におけるリアルな感情の機微と、関係性の変化を繊細に描いている点です。

特に、理想と現実のギャップや、恋愛における自分の立ち位置への葛藤が描かれており、日常のシーンから恋愛の複雑さを表現している点が似ています。

『明け方の若者たち』

『明け方の若者たち』は、明大前の飲み会で出会った「彼女」と「僕」の恋愛と、「僕」自身の人間模様を描いた作品です。

主人公の「僕」は飲み会で出会った「彼女」に一目で恋をします。

下北沢での舞台鑑賞、高円寺での一人暮らし、夏の終わりの旅など、二人の思い出が積み重なっていきます。

しかし社会人になった「僕」は、理想と現実のギャップに苦しみ、「こんなハズじゃなかった人生」に打ちのめされていきます。

夜明けまで飲み明かした時間と親友と彼女だけが、「僕」の救いでした。

でも、「僕」はこの時間にいつか終わりが来ることを知っていたのです。

『花束みたいな恋をした』との共通点は、若者の恋愛と現実社会での挫折、夢と生活のバランスに悩む姿を描いている点です。

また、東京の街並みを背景に、二人の関係性の変化を時間の流れとともに丁寧に描いている点も似ています。

『花束みたいな恋をした』みたいな映画・似てる映画を探すためのヒント

『花束みたいな恋をした』のような作品を探すとき、どんな特徴に注目すればいいのか考えてみましょう。

私が思うに、この映画の魅力は「日常の中にある特別な瞬間」を切り取る視点と、「時間の流れ」を丁寧に描いている点にあります。

恋愛映画は数多くありますが、『花束みたいな恋をした』のような作品には、いくつかの共通する特徴があるんです。

例えば、カップルの日常生活を丁寧に描写していること。

食事のシーン、部屋での会話、ちょっとした外出など、日常の断片を通して二人の関係性が見えてくる作品は、『花束みたいな恋をした』に近い感覚を味わえます。

また、時間の経過とともに変化する関係性を丁寧に追っている作品も似た雰囲気を持っています。

特に「付き合う前」から「別れた後」までを描いた作品なら、より『花束みたいな恋をした』に近い体験ができるでしょう。

そして、若者の夢や挫折、現実社会との葛藤が描かれている作品も要チェックです！

これらの要素を持つ作品を探すことで、『花束みたいな恋をした』みたいな映画に出会える可能性が高まりますよ。

『花束みたいな恋をした』の監督について

『花束みたいな恋をした』を手がけた土井裕泰監督は、日本を代表する演出家の一人です。

1964年生まれの土井監督は、広島県出身でTBSに入社後、数々の名作ドラマを世に送り出してきました。

子供の頃から映画館に通い詰めていたという土井監督。

最も影響を受けた映画は、同郷の長谷川和彦監督による『太陽を盗んだ男』だそうです。

TBSのエースディレクターと呼ばれる土井監督の代表作には、『愛していると言ってくれ』、『ビューティフルライフ』、『GOOD LUCK!!』、『逃げるは恥だが役に立つ』、『カルテット』などのドラマや、映画『いま、会いにゆきます』、『涙そうそう』があります。

そして『花束みたいな恋をした』もその一つ。

土井監督の作品には共通して、日常の中にある感動や人間関係の機微を丁寧に描く特徴があります。

特に有名な脚本家との信頼関係が厚く、『花束みたいな恋をした』では坂元裕二とタッグを組み、若者の恋愛を繊細な視点で描き出しました。

土井監督の作品をさらに観ることで、『花束みたいな恋をした』の世界観をより深く理解できるかもしれません。

監督作品のリストを見てみると、恋愛や人間関係を描く名作が並んでいることに気づくはず。

土井監督ならではの視点で描かれた作品たち。

一度チェックしてみることをおすすめします！

『花束みたいな恋をした』の考察

『花束みたいな恋をした』は一見シンプルな恋愛映画に見えますが、実はさまざまな解釈ができる奥深い作品です。

特に注目すべきは、物語の構成方法。

この映画は一般的な恋愛映画と異なり、一つのカップルが「付き合ってから別れるまで」の流れを逆から描いている点が画期的でした。

主人公の麦と絹は正反対の性格を持ちながらも惹かれ合う二人。

麦はイラストレーターの夢を持ちながらも、現実の社会人生活に押し込められていく人物です。

彼は夢を追うことと安定した生活の間で揺れ動き、最終的にはカルチャーから離れていきます。

一方の絹は「おわり」の気配に敏感な性格。

常に幸せの裏に潜む「終わり」を感じている彼女は、ミイラに興味を持つなど独特の感性を持っています。

これほど対照的な二人がなぜ惹かれ合ったのか。

それが物語の核心でもあります。

二人が別れる原因としては、社会人として働き始めたことが大きく影響しています。

この変化が二人のすれ違いを生み、共に分かち合っていたカルチャーが徐々に希薄になっていくのです。

日常生活での会話や喧嘩さえなくなった時、二人の関係は取り返しのつかない亀裂を生じさせました。

物語の結末では、二人は別れを選びますが、それは同時に新たなスタートでもあります。

彼らが再び恋愛を始めるシーンでは、過去の教訓が生かされていることが示唆されています。

「恋愛は一つずつ持つもので、分けるものではない」というメッセージ。

その意味を考えると、この映画の本当の深さが見えてくるのではないでしょうか。

『花束みたいな恋をした』は大ヒットした？動員数は？

『花束みたいな恋をした』は2021年1月29日に公開され、予想を超える大ヒットとなりました！

まず驚くべきは、公開から6週連続で動員数1位を記録したこと。

日本映画としてはかなり珍しい快挙です。

具体的な数字を見ていくと、2021年4月時点での累計観客動員数は265万人、興行収入は35億円を超えました。

その後もロングランヒットを続け、最終的な累計興行収入は38.1億円に達したんです。

すごい数字ですよね！

特筆すべきは、この作品の「初動対比」が450%だったこと。

これは公開初週の成績に対して最終的な興行収入が4.5倍になったということで、典型的な「口コミ型ヒット映画」の特徴を示しています。

つまり、最初は控えめな数字だったけれど、観た人の評判が広がることでどんどん観客が増えていったということ。

このヒットを支えた要因として、特に若い世代を中心とした口コミの力が大きかったとされています。

SNSでの評判が広がり、「絶対に観るべき」という声が拡散されていったんですね。

公開当時は暗いニュースが多かった時期だったこともあり、心に残る恋愛映画として多くの人の共感を呼んだのでしょう。

『花束みたいな恋をした』はまさに、現代の映画ヒットの新しい形を示した作品と言えるのではないでしょうか。

『花束みたいな恋をした』の続編は？

『花束みたいな恋をした』の直接的な続編は現時点で発表されていませんが、精神的な続編と見なせる作品が登場する予定です。

それが『片思い世界』という作品。

2025年4月4日に公開予定のこの映画は、『花束みたいな恋をした』と強いつながりを持つと考えられています。

なぜなら、脚本を坂元裕二、監督を土井裕泰が担当しているという制作陣の共通性があるからです。

また、『花束みたいな恋をした』と同様に若者の恋愛をテーマとし、現代の東京を舞台に3人の若い女性の日常と「片思い」を描くという設定も類似しています。

特に注目すべきは、清原果耶が出演していること。

『花束みたいな恋をした』の終盤に登場した羽田凛のその後を描く可能性があるとも言われています。

これらの要素から、『片思い世界』は『花束みたいな恋をした』の直接的な続編ではないものの、同じ制作陣による同様のテーマを扱った作品として、精神的な続編と見なすことができるでしょう。

両作品は、現代の若者の恋愛と人間関係を描く「坂元裕二ワールド」の一部として、つながりを持っていると考えられます。

『花束みたいな恋をした』のファンにとっては、新たな「坂元×土井」作品の誕生は待ち遠しいニュースではないでしょうか。

『花束みたいな恋をした』に似てる小説

映画だけでなく、小説の世界にも『花束みたいな恋をした』に似た作品はたくさんあります！

読書好きな方にぜひチェックしてほしい、感動的な恋愛小説をいくつか紹介しますね。

まず注目したいのが『八月の終わりは、きっと世界の終わりに似ている。』（著：天沢夏月）。

この小説は40日間の切ない恋を描いており、『花束みたいな恋をした』のように限られた時間の中での恋愛を繊細に表現しています。

時間の流れと恋愛の儚さを感じたい方にピッタリです。

次に『植物図鑑』（著：有川浩）も魅力的。

この作品は日常生活の中で幸せを見つける二人の関係性を丁寧に描いており、『花束みたいな恋をした』と同様にリアルな恋愛模様が魅力です。

何気ない日常の中にある特別な瞬間を大切にする物語は、映画と共通する要素が多いでしょう。

『ケーキ王子の名推理』（著：七月隆文）もおすすめ。

パティシエを目指す男性とスイーツ好きの女性の恋愛を描いたこの小説は、共通の趣味を通じて深まる関係性という点で『花束みたいな恋をした』と似ています。

最後に『ラストは初めから決まっていた』（著：小手鞠るい）も要チェック。

この小説も『花束みたいな恋をした』と同じく、恋愛の行方が予想できながらもドキドキさせる展開が特徴です。

これらの小説は映画とは異なる魅力がありますが、共通して日常的な恋愛を丁寧に描き、キャラクターの心情や関係性の変化を細やかに表現しています。

映画『花束みたいな恋をした』に感動した方なら、きっと心に響く作品ばかりですよ！

総括:『花束みたいな恋をした』みたいな映画・似てる映画

今回は『花束みたいな恋をした』みたいな映画を3作品紹介してきました。

どの作品も日常の中にある恋愛の機微や、時間とともに変化する関係性を丁寧に描き出している点で共通しています。

おさらいすると、紹介した『花束みたいな恋をした』に似てる映画は以下の3作品でした：

• 『ちょっと思い出しただけ』- 元ダンサーの男性とタクシードライバーの女性の6年間の恋
• 『愛がなんだ』- 一方的に恋する女性と「都合のいい女」として彼女を扱う男性の関係
• 『明け方の若者たち』- 飲み会で出会った二人の恋と現実社会での挫折

それぞれの作品が独自の魅力を持ちながらも、『花束みたいな恋をした』の持つ「日常の中の特別な瞬間」や「時間の流れ」を感じられる作品となっています。

また、『花束みたいな恋をした』の監督・土井裕泰の新作『片思い世界』も精神的な続編として期待されています。

映画鑑賞だけでなく、『花束みたいな恋をした』に近い感覚を味わえる小説も多数ありますので、映画と小説の両方で恋愛ストーリーを楽しむのもいいかもしれませんね。

『花束みたいな恋をした』みたいな映画の世界に浸ることで、自分自身の恋愛観や人生観を見つめ直すきっかけになるかもしれません。

ぜひ、この記事で紹介した作品を観て、新たな感動を味わってみてください！