『(500)日のサマー』あらすじをネタバレなしで簡単&詳しく

『(500)日のサマー』あらすじ 映画のあらすじ

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(500)日のサマー』のあらすじをご紹介します。

この作品は、トムとサマーという男女の約500日間の恋愛を非線形に描いたユニークな恋愛映画。

ロマンティックコメディでありながら、恋愛の甘酸っぱさと現実の苦味をリアルに表現した作品として多くの映画ファンから愛されています。

月に20本の映画を観る私が、この独創的な恋愛ドラマはどんな話なのか、そして感想も含めてネタバレなしで熱く語らせていただきます。

普段それほど映画を観ない方でも楽しめるよう、簡単なあらすじから詳しいあらすじまで段階的に紹介していくので、きっとこの映画の魅力が伝わると思いますよ。

『(500)日のサマー』のあらすじを簡単に(ネタバレなし)

ロサンゼルスでグリーティングカード会社に勤めるトム・ハンセンは、新しく入社した秘書サマー・フィンに一目惚れする。音楽の趣味が合うことがきっかけで親しくなった二人だったが、サマーは真剣に付き合う気はないと言う。それでも友達以上の関係を続ける中で、トムは彼女への想いを深めていく。しかし、やがてサマーから別れを告げられ、トムは深い失恋の痛みを味わうことになり……。

『(500)日のサマー』のあらすじを詳しく(ネタバレなし)

建築家を夢見ながらもグリーティングカード会社で働くトム・ハンセン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、ある日、新しく秘書として入社したサマー・フィン(ズーイー・デシャネル)に一目惚れしてしまう。エレベーターでザ・スミスの音楽について話したことがきっかけで、二人は急速に親しくなっていく。

遊園地やIKEAでデートを重ね、まるで新婚夫婦のようにふざけ合う二人。しかし、サマーは最初から「真剣に付き合うつもりはない」と明言しており、トムも表面上は「気楽な関係でいい」と受け入れる。それでも内心では、トムは彼女との将来を夢見ていた。

順調に見えた関係も、109日目を境にサマーの態度が冷たくなり始める。困惑するトムに、サマーは突然別れを告げる。深いショックを受けたトムは、彼女との500日間を振り返りながら失恋の痛みと向き合うことになる。二人の恋愛観の違いや、それぞれの心の動きが時系列を入れ替えながら描かれていく。果たしてトムは失恋から立ち直ることができるのか。そして新たな出会いは待っているのだろうか?……。

『(500)日のサマー』の感想

私がこの映画を初めて観たとき、まず驚いたのがその構成の斬新さでした。

1日目から500日目まで、時系列がバラバラに展開されていく手法が本当に面白い。

普通の恋愛映画なら出会いから別れまで順番に描くところを、あえて混ぜこぜにすることで、恋愛の複雑さや記憶の曖昧さを表現しているんですよね。

ジョセフ・ゴードン=レヴィットの演技がまた素晴らしくて、恋に落ちた男性の一途さと愚かさを絶妙に表現していました。

特に失恋後の落ち込みぶりは見ていて胸が苦しくなるほどリアル。

男性なら誰しも経験があるであろう、相手の気持ちを勝手に決めつけて一人相撲を取ってしまう愚かさを、痛いほど正確に描いています。

一方でズーイー・デシャネル演じるサマーについては、観る人によって印象が大きく変わる興味深いキャラクターでした。

最初は彼女を「気まぐれで冷たい女性」だと思っていたのですが、何度か観返すうちに、実は彼女なりに誠実に向き合っていたことが分かってくるんです。

「真剣に付き合う気はない」と最初から言っていたのに、トムが勝手に期待を膨らませていただけなんですよね。

音楽の使い方も本当にセンス抜群で、特にザ・スミスの「There Is a Light That Never Goes Out」が効果的に使われていました。

二人の関係性を象徴するような選曲で、観終わった後もずっと頭に残る印象的な演出でした。

この映画で一番感動したのは、トムが最終的に自分自身の成長を遂げるところ。

失恋の痛みを乗り越えて、建築家になる夢に再挑戦する姿には胸を打たれました。

そして最後に……、おっとここからはネタバレになるので伏せておきましょう(笑)

ただ、理解できなかった点もありました。

サマーがトムと別れた後の展開は、もう少し丁寧に描いてほしかったというのが正直なところ。

それでも全体としては、恋愛の甘酸っぱさと苦味を見事に表現した傑作だと思います。

特に20代後半から30代前半の男性には、きっと刺さる作品でしょうね。

『(500)日のサマー』の評価

項目 評価
ストーリー ★★★★★★☆☆☆☆
感動度 ★★★★★★☆☆☆☆
エンタメ性 ★★★★★★★☆☆☆
総合評価 68点

『(500)日のサマー』の作品情報

項目 内容
公開年月日 2010年1月9日(日本)
監督 マーク・ウェブ
脚本 スコット・ノイスタッター
マイケル・H・ウェバー
原作 なし(オリジナル作品)
キャスト
  • ジョセフ・ゴードン=レヴィット(トム・ハンセン)
  • ズーイー・デシャネル(サマー・フィン)
  • ミンカ・ケリー(オータム)
  • クロエ・グレース・モレッツ(ポール)
上映時間 96分
受賞歴 インディペンデント・スピリット賞 脚本賞受賞
ゴールデングローブ賞ノミネートなど
製作国 アメリカ合衆国
主題歌 ザ・スミス「There Is a Light That Never Goes Out」など
ジャンル ロマンティックコメディ、ドラマ
配給 20世紀フォックス映画
視聴方法 Blu-ray/DVD
Amazon Prime Videoなど

あの作品が好きなら『(500)日のサマー』も好きかも?似ている映画3選

この映画を気に入った方におすすめしたい、テーマや描き方が似ている作品を3つ紹介します。

いずれも恋愛の現実的な側面や人間の成長を丁寧に描いた良作ばかりです。

『ルビー・スパークス』(2012年)

ポール・ダノとゾー・カザン主演のファンタジー恋愛映画です。

小説家の主人公が創作した女性キャラクターが現実に現れるという不思議な設定ながら、恋愛における理想と現実のギャップを鋭く描いています。

『(500)日のサマー』と同様に、男性の一方的な恋愛観と女性の自立性をテーマにした作品で、創作と現実の境界を曖昧にした独創的な演出も共通しています。

『世界にひとつのプレイブック』(2012年)

ブラッドリー・クーパーとジェニファー・ローレンス主演のコメディドラマです。

精神的な問題を抱えた男女が出会い、お互いを支え合いながら成長していく物語で、失恋からの立ち直りと新たな恋愛の始まりという点で『(500)日のサマー』と重なります。

リアルな人間関係の描写と、ユーモアを交えた語り口も似ており、恋愛の複雑さを丁寧に表現した秀作です。

『ワン・デイ 23年のラブストーリー』(2011年)

アン・ハサウェイとジム・スタージェス主演の長編恋愛ドラマです。

23年間に渡る男女の関係を、毎年同じ日(7月15日)の出来事として描いた構成が特徴的で、『(500)日のサマー』の非線形な時間軸と通じるものがあります。

長期間の恋愛関係の変化や、すれ違いと再会を繰り返す男女の心情を丁寧に描いており、時間の流れと共に変化する恋愛の本質を探求した作品です。

振り返り

『(500)日のサマー』は、従来のロマンティックコメディの枠を超えた独創的な恋愛映画です。

非線形の構成や音楽の効果的な使用、そしてリアルな恋愛描写により、多くの観客の共感を呼んだ作品でした。

特に失恋の痛みと成長を描いた部分は、多くの人にとって身に覚えのある体験として心に響くでしょう。

ジョセフ・ゴードン=レヴィットとズーイー・デシャネルの自然な演技も、作品の魅力を大いに高めています。

恋愛映画が苦手な方でも、この作品なら楽しめるのではないでしょうか。

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