『モアナと伝説の海1』のあらすじを簡単に、そして詳しく紹介していきますよ。
この作品は2017年に日本で公開されたディズニーアニメーション映画で、第89回アカデミー賞主題歌賞にもノミネートされた話題作です。
ロン・クレメンツとジョン・マスカーが監督を務めた本作は、南太平洋を舞台にした壮大な海の冒険物語でして、月に20本も映画を観る私のような映画オタクでも唸らされる映像美と音楽が見どころなんです。
普段それほど映画を観ない方でも絶対に楽しめる作品ですし、短くても心に響く名作として多くの感想が寄せられているんですよ。
この記事では、映画の結末についてはネタバレなしで、あらすじから感想まで詳しく解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
『モアナと伝説の海1』のあらすじを短く簡単に(ネタバレなし)
『モアナと伝説の海1』のあらすじを詳しく(ネタバレなし)
物語の舞台は南太平洋の美しいモトゥヌイ島。
1000年前、女神テ・フィティの「心」には命を創り出す力があり、この世界に島や植物、動物を誕生させていた。
しかし変身自在の半神マウイがその心を盗み出してしまい、逃げる最中に溶岩の悪魔テ・カァの襲撃を受けて心を海の奥底へ落としてしまう。
心を失ったことで世界は闇に包まれ始め、海に選ばれし者が現れて珊瑚礁を超えてテ・フィティの元へ心を返しに行くという伝承が残されていた。
この話を祖母タラから聞かされて育った村長の娘モアナは、幼い頃から珊瑚礁の向こうの海に強い関心を抱いていた。
しかし村には「珊瑚礁を超えてはいけない」という掟があり、父のトゥイも娘に同じことを要求していたのである。
やがて島の近海から魚が消え、作物も獲れなくなってしまう事態が発生する。
モアナは珊瑚礁を超えて魚を獲りに行くことを提案するが、父に猛反対されてしまう。
祖母タラが亡くなる前にテ・フィティの心を託されたモアナは、マウイを探し出して共にテ・フィティへ心を返しに行くよう告げられる。
決心したモアナは掟を破って洞窟の船で珊瑚礁の向こうへ旅立つが、初めての航海で嵐に遭い無人島へ漂着してしまう。
そこで出会ったのが、心を盗んで以来幽閉されていた半神マウイだった。
『モアナと伝説の海1』の感想
この『モアナと伝説の海1』は、まず何と言っても映像美が圧倒的すぎるんですよ。
特に海の表現がもう実写レベルで、波の動きや水しぶきの一つひとつが本当に美しくて、観ているだけで癒されちゃいます。
ディズニーの技術力の高さには毎回驚かされますが、この作品は特に別格でしたね。
主人公のモアナのキャラクターも素晴らしいです。
16歳という年齢設定が絶妙で、大人になりかけの少女の心の葛藤や成長がリアルに描かれているんです。
海への憧れと父への想い、そして自分の使命への迷いといった複雑な感情が丁寧に表現されていて、観ていて本当に応援したくなりました。
そしてマウイというキャラクターがまた面白いんですよ。
最初は自分勝手で傲慢な半神として登場するのですが、実は生まれた直後に捨てられた過去を持っていて、人間に感謝されることで自分の価値を見出そうとしていたという設定が切ないんです。
ドウェイン・ジョンソンの声も本当にハマっていて、コミカルな部分とシリアスな部分の使い分けが見事でした。
音楽についても語らずにはいられません。
主題歌の「どこまでも(How Far I’ll Go)」は本当に名曲で、モアナの心境を歌った歌詞と美しいメロディーが完璧にマッチしているんです。
聴いているだけで冒険への憧れと勇気が湧いてくる、そんな魅力的な楽曲でした。
アカデミー賞主題歌賞にノミネートされたのも納得です。
ただ、ストーリー面では少し物足りなさを感じる部分もありました。
冒険の展開がやや予想しやすくて、もう少しひねりや深みがあっても良かったかなと思います。
特に中盤のココナッツ海賊カカモラとの戦いや、タマトアとの対決シーンは楽しいのですが、少し軽すぎる印象もありました。
それでも、モアナとマウイの関係性の変化や、それぞれの成長が丁寧に描かれているので、王道の冒険ファンタジーとしては十分すぎるほど楽しめる内容だと思います。
特に終盤の展開は本当に感動的で、テ・カァの正体が明かされるシーンでは思わず涙が出そうになりました。
子どもから大人まで楽しめる作品として、ディズニーらしい温かさと冒険のスリルが見事にバランスされた名作だと私は思います。
『モアナと伝説の海1』の評価
評価項目 | 点数 |
---|---|
ストーリー | ★★★★☆☆☆☆☆☆ |
感動度 | ★★★★★★☆☆☆☆ |
エンタメ性 | ★★★★★★★☆☆☆ |
総合評価 | 70点 |
『モアナと伝説の海1』の作品情報
項目 | 詳細 |
---|---|
公開年月日 | 2017年3月10日(日本公開) |
監督 | ロン・クレメンツ、ジョン・マスカー |
脚本 | ジャレッド・ブッシュ ロン・クレメンツ ジョン・マスカー |
原作 | オリジナル作品(ディズニー制作) |
上映時間 | 107分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
主題歌 | 「どこまでも How Far I’ll Go」 (リン=マニュエル・ミランダ) |
ジャンル | アニメーション、ファンタジー、 アドベンチャー、ミュージカル |
配給 | ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ |
受賞・ノミネート歴 | 第89回アカデミー賞 主題歌賞ノミネート |
現在の視聴方法 | DVD・ブルーレイ、各種動画配信サービス |
キャスト(日本語吹替)
- 屋比久知奈(モアナ)
- 尾上松也(マウイ)
- 夏木マリ(タラおばあちゃん)
- 安崎求(トゥイ)
- 中村千絵(シーナ)
- ROLLY(タマトア)
あの映画が好きなら『モアナと伝説の海1』も好きかも?似ている映画3選
『モアナと伝説の海1』が気に入った方におすすめしたい、ストーリーやテーマが似ている映画を3つご紹介します。
どれも主人公の成長や冒険、自己発見がテーマになっていて、きっと同じような感動を味わえるはずですよ。
『アナと雪の女王』(2013年)- クリス・バック監督
エルサとアナの姉妹を主人公にしたディズニーの大ヒット作品です。
自分の特別な力に悩むエルサと、姉を救おうとするアナの物語で、家族の絆と自己受容がテーマになっています。
『モアナ』と同じく、若い女性が自分のアイデンティティと向き合いながら成長していく点や、美しい自然描写、印象的な音楽が共通しています。
『メリダとおそろしの森』(2012年)- マーク・アンドリュース監督
スコットランドを舞台に、勇敢な王女メリダが自分の運命に立ち向かう物語です。
伝統や親の期待に反発しながらも、最終的に家族への愛を見つけ出すストーリー展開が『モアナ』によく似ています。
主人公が自立心旺盛で冒険を求める性格や、魔法的な要素が含まれた成長物語という点で共通点が多いですね。
『ジェイコブと海の怪物』(2022年)- クリス・ウィリアムズ監督
海を舞台にした冒険アニメーション作品で、少年ジェイコブが海の怪物と出会い友情を育む物語です。
海への憧れや神秘的な海の力、そして未知への挑戦というテーマが『モアナ』と非常に似ています。
親子の愛や友情、勇気といった要素も共通していて、海の冒険が好きな方には特におすすめしたい作品です。
振り返り
『モアナと伝説の海1』は、美しい映像と音楽、そして主人公の成長物語が見事に組み合わされたディズニーの傑作アニメーション映画です。
南太平洋を舞台にした壮大な海の冒険は、観る者の心を掴んで離さない魅力にあふれています。
ストーリーは王道的でありながらも、モアナとマウイのキャラクター造形が秀逸で、それぞれの過去や想いが丁寧に描かれているのが素晴らしいポイントでした。
映像技術の進歩を感じさせる圧倒的な海の表現と、アカデミー賞にもノミネートされた名曲「どこまでも」は、この作品を語る上で欠かせない要素です。
普段あまり映画を観ない方でも十分に楽しめる内容で、家族みんなで観るのにもぴったりの作品だと思います。
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