映画『RRR』のあらすじを、分かりやすく詳しく解説していきます。
この作品は2022年に公開されたインド映画で、1920年代の英国植民地時代を舞台にした壮大なアクション超大作。
世界各地で高い評価を獲得し、日本でも大ヒットしたので、どんな話なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
私は月に20本ほど映画を観る映画オタクですが、『RRR』はここ数年で最も心を揺さぶられた作品の一つです。
この記事では結末のネタバレなしで、感想も交えながらあらすじを簡単に、そして詳しくご紹介していきますよ。
『RRR』のあらすじを簡単に(ネタバレなし)
『RRR』のあらすじを詳しく(ネタバレなし)
1920年代のイギリス領インド帝国。冷酷なインド総督スコット・バクストンは、ゴーンド族の村から芸術の才能を持つ少女マッリを強引にデリーへと連れ去ってしまう。部族の守護者であるビームは、愛する妹を取り戻すため、ムスリムの「アクタル」と名乗り、仲間と共にデリーへ向かう。
一方、イギリス人警察官から冷遇されながらも功績を上げていたインド人警察官ラーマは、デモ隊を鎮圧するなどの活躍を見せるが、正当な評価を得られずにいた。そんな折、総督府は「アクタル」を名乗るビームの存在を危険視し、ラーマは彼の捜索を担当することになる。
運命的な出会いを果たしたビームとラーマは、互いの正体を知らぬまま友情を育み、共に困難を乗り越える中でかけがえのない親友となる。ビームはマッリを救出するため総督公邸に潜入を試みるが、そこで親友ラーマと予期せぬ対峙を迎える。ラーマは警察官としての職務と友情の狭間で苦悩しつつも、ビームを逮捕する。
ビームを逮捕したラーマは昇進するが、その胸には複雑な感情が渦巻いていた。民衆の前で過酷な刑に処されるビームの姿は、インドの人々の心を突き動かし、物語は思わぬ方向へと転がっていく。ラーマの知られざる過去、そして彼が警察官になった「ある目的」が徐々に明かされる中で、二人の男の友情とそれぞれの信念が、インドの独立という壮大な運命の中で交錯していく。果たして彼らを待ち受けるものとは――。
『RRR』の感想
正直に言います。この映画は完全に私の予想を超えてきました。
3時間という長尺にも関わらず、まったく飽きることがなく、むしろあっという間に時間が過ぎていきましたね。
見た人誰もが圧倒されるのがアクションシーンの迫力でしょう。
ビームが野生動物と共に総督公邸に乗り込むシーンなんて、もう言葉にならないほどの興奮でしたよ。
トラやオオカミ、クマが会場を駆け回る映像は、CGとは思えないリアリティで、まさに映画館でしか味わえない体験でした。
そして何より心を打たれたのが、ビームとラーマの友情の描き方です。
列車事故で少年を助けるシーンでは、二人の息の合った連携プレーに胸が熱くなりました。
互いの正体を知らずに親友になっていく過程が丁寧に描かれているからこそ、後の対立がより深く響くんですよね。
特にラーマがビームを逮捕するシーンは、観ていて本当に辛かった。
友情と使命の板挟みになったラーマの苦悩が痛いほど伝わってきて、思わず涙が出そうになりましたよ。
ダンスシーンも素晴らしかったです。
インド映画らしい華やかで躍動感あふれる踊りに、思わず体が動いてしまいそうになりました。
特にビームとラーマが踊るシーンは、二人の友情の深さを表現していて感動的でした。
音楽も本当に素晴らしく、M.M.キーラヴァーニの楽曲は映画の世界観を完璧に表現していました。
ただ、正直に言うと、途中で少し理解が追いつかない部分もありました。
インドの歴史的背景や文化的な要素が深く関わってくるので、日本人の私には完全に理解できない部分もあったんです。
でも、それを差し引いても十分に楽しめる作品でした。
むしろ、異文化の映画だからこそ味わえる新鮮な驚きや感動があったと思います。
アクションの過激さも、日本映画では絶対に見られないスケールで、良い意味でのカルチャーショックでした。
エンタメ作品として本当に完成度が高く、観終わった後の満足感は久しぶりに味わうものでした。
友情、正義、自由といった普遍的なテーマが、壮大な映像と音楽で描かれており、まさに映画の醍醐味を味わえる作品だと思います。
『RRR』の評価
評価項目 | 点数 | コメント |
---|---|---|
ストーリー | ★★★★★★★☆☆☆ | 友情と信念の対立が感動的だが構成はシンプル |
感動度 | ★★★★★★★☆☆☆ | 男性同士の熱い友情に心を打たれる |
エンタメ性 | ★★★★★★★★★☆ | 圧倒的映像美とアクションで最高の娯楽体験 |
総合評価 | 85点 | 映画館で観るべき傑作エンタメ映画 |
『RRR』の作品情報
項目 | 詳細 |
---|---|
公開年月日 | 2022年10月21日(日本国内公開) |
監督 | S.S.ラージャマウリ |
脚本 | S.S.ラージャマウリ |
原作 | V.ヴィジャエーンドラ・プラサード(原案) |
キャスト |
|
上映時間 | 179分 |
受賞やノミネート歴 | 世界各地で高い評価を獲得し 多数の映画賞を受賞・ノミネート |
製作国 | インド |
主題歌 | M.M.キーラヴァーニ |
ジャンル | 歴史アクション、ドラマ、エピック |
配給 | ツイン(日本国内) |
制作会社 | DVV Entertainments LLP |
現在の視聴方法 | 各動画配信サービスで視聴可能 |
あの作品が好きなら『RRR』も好きかも?似ている映画3選
『RRR』の壮大なアクションと熱い友情、自由のための闘争というテーマに魅力を感じた方におすすめの、似ている要素を持つ映画をご紹介します。
どれも『RRR』とは違った魅力を持ちながら、共通する感動を味わえる作品です。
『グラディエーター』(2000年)- リドリー・スコット監督
ラッセル・クロウ主演の古代ローマを舞台にした歴史アクション大作です。
将軍マキシマスが皇帝に裏切られ、奴隷剣闘士となって復讐を果たす物語。
『RRR』との共通点は、圧制者に立ち向かう英雄の姿と、大規模な戦闘シーンの迫力です。
友情や正義のために命を懸ける主人公の姿は、ビームやラーマと重なる部分が多いですよ。
『ブレイブハート』(1995年)- メル・ギブソン監督
メル・ギブソンが監督・主演を務めた、13世紀末のスコットランド独立戦争を描いた歴史ドラマです。
ウィリアム・ウォレスが仲間たちと共にイングランドの圧政に立ち向かう物語。
『RRR』同様、自由のために戦う英雄の姿と、壮大な戦闘シーンが見どころです。
仲間との絆と祖国への愛が描かれている点も、非常に似ているテーマですね。
『戦国自衛隊』(1979年)- 斎藤光正監督
現代の自衛隊員が戦国時代にタイムスリップする日本のSFアクション映画です。
千葉真一らが出演し、現代兵器で戦国武将と戦う異色作。
『RRR』との共通点は、歴史的背景での大規模なアクションと、仲間同士の熱い友情です。
時代は違えど、信念を貫く男たちの戦いという点で共通する感動を味わえます。
振り返り
『RRR』は1920年代の英国植民地時代インドを舞台に、友情と信念の対立を描いた壮大なアクション映画でした。
ビームとラーマという二人の英雄の物語を、圧倒的な映像美と音楽で描いた本作は、まさに映画の醍醐味を味わえる作品です。
3時間という長さを感じさせないエンタメ性の高さと、普遍的なテーマの感動は、普段映画を観ない方にもぜひ体験していただきたい魅力ですね。
※同じ監督のヒット作『バーフバリ』シリーズ全2作も併せてご覧になるとより楽しめますよ。


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