『思い出のマーニー』あらすじを簡単にネタバレなしで!

『思い出のマーニー』のあらすじ 映画のあらすじ

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『思い出のマーニー』のあらすじをご紹介していきます。

スタジオジブリが2014年に制作したこの作品は、ジョーン・G・ロビンソンの児童文学を原作とした幻想的な物語。

12歳の少女・杏奈が夏休みに海辺の町で出会う不思議な少女マーニーとの友情を描いた感動作で、どんな話なのか簡単に言うと「心を閉ざした少女が新しい出会いを通じて成長していく青春ドラマ」ですね。

私は月に20本の映画を観る映画オタクなのですが、この作品は一見地味に見えながらも、実はとても繊細で深い感情を描いた隠れた名作だと思っています。

詳しくネタバレなしでストーリーをお伝えし、映画を観ていない方にもこの作品の魅力が伝わるよう、熱く語らせていただきますよ。

『思い出のマーニー』のあらすじを簡単に(ネタバレなし)

札幌に住む12歳の少女・佐々木杏奈は、里親の頼子に育てられているが、心を閉ざして感情を表に出さない。喘息の療養のため夏休みを海辺の田舎町で過ごすことになった杏奈は、そこで「湿っ地屋敷」と呼ばれる古い洋館を発見する。その屋敷でマーニーという金髪の美しい少女と出会い、2人は秘密の友情を育んでいくのだが――。

『思い出のマーニー』のあらすじを詳しく(ネタバレなし)

札幌在住の12歳の少女・佐々木杏奈は、両親と祖父母を幼くして亡くし、里親の頼子に育てられている。感情を表に出さず学校でも孤立気味の杏奈は、持病の喘息もあり、夏休みの間、頼子の親戚である大岩夫妻の家で過ごすことになる。

海辺の田舎町で、杏奈は「湿っ地屋敷(しめっちやしき)」と呼ばれる古い洋館に惹かれていく。不思議なことに、その廃屋のような屋敷で金髪の少女マーニーと出会う杏奈。マーニーは自分の存在を秘密にして欲しいと懇願し、杏奈もそれを約束する。

普段は感情を閉ざしている杏奈だが、マーニーとの時間だけは心を開き、笑顔で過ごせるようになる。二人はピクニックやパーティーを楽しみ、互いの悩みを打ち明け合い、絆を深めていく。

しかし突然、マーニーは姿を消してしまう。そして湿っ地屋敷には新しい住人が引っ越してくる。好奇心旺盛な少女・彩香との出会いをきっかけに、杏奈はマーニーの正体についての手がかりを探り始めるのだった――。

『思い出のマーニー』を観た感想

『思い出のマーニー』の感想

最初は正直「ジブリ作品だけど宮崎駿監督じゃないし……」と思っていたのですが、観始めたらもう引き込まれっぱなしでした。

まず何と言っても映像の美しさが圧倒的です。

湿っ地屋敷の佇まいや、湖面に映る月明かり、風に揺れる草原など、本当に細部まで丁寧に描かれていて、観ているだけでうっとりしてしまいますよ。

特に夜のシーンの幻想的な雰囲気は、まさにジブリならではの魔法といった感じでした。

そして杏奈とマーニーの心の交流が本当に繊細で美しいんです。

普段は心を閉ざしている杏奈が、マーニーといるときだけ笑顔を見せる場面なんて、もうウルウル来ちゃいました。

2人がピクニックを楽しんだり、パーティーで踊ったりするシーンは、観ているこちらも一緒に楽しい気分になれるんですよね。

杏奈の声を演じた高月彩良さんと、マーニー役の有村架純さんの演技も本当に自然で、キャラクターの感情が伝わってきました。

ただ、正直に言うと前半はちょっとゆっくりペースで、普段アクション映画ばかり観ている人には退屈に感じられるかもしれません。

でもそのゆったりとした時間の流れこそが、この作品の魅力なんだと思います。

杏奈の心の変化を丁寧に描くために必要な時間だったんですね。

物語が進むにつれて、マーニーの正体についての謎が深まっていくのも面白かったです。

彼女は本当に実在するのか、それとも杏奈の想像の産物なのか。

観ている間中、ずっと気になっていました。

そして物語の後半で明かされる真実には、本当に驚かされました。

これ以上は結末に関わるので言えませんが、とても感動的で美しい結末でしたよ。

家族の愛や絆の大切さを改めて感じさせてくれる作品でした。

個人的には、このテーマは年齢を重ねるほど深く響くと思います。

私も40代になって、家族の存在の大きさを実感することが多くなりましたからね。

一つ気になったのは、物語の展開が少し急に感じる部分があったことです。

特にサイロのシーンあたりは、もう少し丁寧に描いてもらえたらよかったかなと思いました。

でも全体としては、静かで美しい傑作だと思います。

派手さはありませんが、心にじわりと響く作品ですね。

『思い出のマーニー』の個人的な評価

評価項目 点数 コメント
ストーリー ★★★★★★☆☆☆☆ 繊細で美しいが展開がやや平凡
感動度 ★★★★★★★☆☆☆ 心の交流が丁寧に描かれ涙を誘う
エンタメ性 ★★★★★☆☆☆☆☆ 地味だが幻想的な映像美が魅力
総合評価 62点 隠れた名作として心に残る作品

『思い出のマーニー』の作品情報

項目 詳細
公開年月日 2014年7月19日(土)
監督 米林宏昌
脚本 丹羽圭子、米林宏昌、安藤雅司
原作 ジョーン・G・ロビンソンの児童文学『思い出のマーニー』
キャスト
  • 杏奈役:高月彩良
  • マーニー役:有村架純
  • 頼子役:松嶋菜々子
  • 大岩清正役:寺島進
  • 大岩セツ役:根岸季衣
  • 老婦人役:森山良子
  • ばあや役:吉行和子
  • 久子役:黒木瞳
  • 彩香役:杉咲花
上映時間 約103分
受賞・ノミネート歴 日本アカデミー賞
最優秀アニメーション作品賞(優秀賞)
製作国 日本
主題歌 プリシラ・アーン「Fine On The Outside」
ジャンル ファンタジー、アニメ、ファミリー、青春
配給 東宝
制作会社 スタジオジブリ
視聴方法 DVD・ブルーレイ

あの作品が好きなら『思い出のマーニー』も好きかも?似ている映画3選

『思い出のマーニー』が気に入った方におすすめしたい、テーマやストーリーが似ている作品を3つピックアップしてみました。

どれも少女の心の成長や幻想的な要素を含んだ美しい作品ばかりですよ。

『耳をすませば』(近藤喜文監督)

1995年に公開されたスタジオジブリの青春アニメーション映画です。

本好きの中学生・月島雫が、図書カードで出会った天沢聖司との恋や、自分の将来について悩みながら成長していく物語ですね。

『思い出のマーニー』と同様に、思春期の少女の繊細な心情が丁寧に描かれており、友情や自己発見といったテーマが共通しています。

田舎の美しい風景や、心の成長を静かに見つめる視点も似ているんですよ。

『コクリコ坂から』(宮崎吾朗監督)

2011年に公開されたジブリ作品で、昭和の横浜を舞台にした青春ドラマです。

高校生の海と俊が、学校の文化部部室棟の取り壊し問題に立ち向かいながら、それぞれの家族の秘密を知っていく物語でした。

『思い出のマーニー』と同じように、過去の家族の歴史や秘密が物語の鍵となっており、人間関係の複雑さと温かさが描かれている点が似ていますね。

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『蛍火の杜へ』(大森貴弘監督)

2011年に公開された幻想的なアニメーション映画です。

田舎で迷子になった少女・蛍火が、妖怪の少年・ギンと出会い、毎年夏になると会うようになる不思議な友情を描いた作品でした。

『思い出のマーニー』と同様に、孤独な少女が特別な存在との出会いを通じて心を癒やしていく構造や、幻想的で美しい自然の描写が共通していますよ。

振り返り

『思い出のマーニー』は一見地味に見えるかもしれませんが、観れば観るほど味わい深い作品でした。

スタジオジブリならではの美しい映像と、思春期の少女の心の成長を繊細に描いたストーリーが印象的でしたね。

マーニーとの出会いを通じて変化していく杏奈の姿は、多くの人の心に響くのではないでしょうか。

家族の愛や絆の大切さを改めて感じさせてくれる、心温まる名作だと思います。

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