実写版『リトル・マーメイド』のあらすじを短く簡単に紹介していきますよ。
この名作は2023年に公開されたディズニーの実写映画で、1989年のアニメーション版を基にした感動的なファンタジー・ミュージカル。
ハンス・クリスチャン・アンデルセンの『人魚姫』を原作に、ロブ・マーシャル監督が手がけた壮大な海の物語です。
月に20本の映画を観る熱心な映画ファンの私が、これから鑑賞予定の方のために、簡潔にまとめつつも詳しくあらすじをお伝えします。
結末を明かさないネタバレなしで、この映画の魅力を存分にご紹介しますね。
『リトル・マーメイド』のあらすじを短く簡単に(ネタバレなし)
『リトル・マーメイド』のあらすじを詳しく(結末のネタバレなし)
海底王国アトランティカの王トリトンには7人の娘がいたが、末娘のアリエルは他の姉たちとは違っていた。彼女は人間の世界に強い憧れを持ち、沈没船から拾った人間の遺物を集めては秘密の洞窟に隠していた。
父親のトリトン王は人間を危険視し、娘たちに人間界との接触を固く禁じていたのだ。親友のフランダーやカニのセバスチャンと過ごしながらも、アリエルの人間への憧れは日増しに強くなっていく。
ある嵐の夜、アリエルは難破しかけた船を発見し、そこでエリック王子と運命的な出会いを果たす。彼を海中から救出したアリエルだったが、正体を明かすことなく姿を消してしまった。
しかし、この出会いによってアリエルの人間への憧れは恋心へと変わり、どうしても人間になりたいという強い願いが生まれる。
トリトン王に人間界への思いを打ち明けるも激しく反対され、怒りに任せて彼女の宝物を破壊されてしまう。絶望したアリエルは、禁断の海の魔女アースラのもとを訪れることになった。
アースラは「3日間だけ人間にしてあげる代わりに美しい声を差し出す」という取引を持ちかけ、真実の愛のキスを受けなければアースラのものになると告げる。
声を失いながらも人間の姿を手に入れたアリエルは、エリックとの再会を果たすのだった。
『リトル・マーメイド』の感想
正直に言うと、この実写版『リトル・マーメイド』を観る前は少し不安でした。
アニメーション版の名作を実写化するって、どうしても比較されちゃいますからね。
でも、実際に観てみたら予想以上に素晴らしい作品でしたよ。
まず何と言っても、ハリー・ベイリー演じるアリエルの歌唱力が圧倒的でした。
「パート・オブ・ユア・ワールド」を歌うシーンでは、本当に鳥肌が立ちましたね。
彼女の声には魂が込もっていて、アニメ版とは違った深みと感情を感じられました。
アリエルの芯の強さや意志の強さも、ハリー・ベイリーの演技でより際立って見えましたよ。
映像面でも、海中の美しさは本当に息を呑むレベルでした。
波の動きや水の透明感、海底の神秘的な世界観は実写ならではの魅力です。
ただし、CGキャラクターについては賛否が分かれるところかもしれません。
フランダーやスカットルがリアルすぎて、最初は少し違和感がありました。
アニメ版の親しみやすいキャラクターデザインと比べると、表情の豊かさが物足りない気もします。
でも、観ているうちに慣れてきて、それぞれのキャラクターの魅力も見えてきましたね。
セバスチャン役のダヴィード・ディグスの演技は特に素晴らしくて、コミカルなシーンでは思わず笑ってしまいました。
アースラ役のメリッサ・マッカーシーも迫力満点で、悪役としての存在感は申し分ありませんでした。
音楽面では、アラン・メンケンの名曲に加えて、リン=マニュエル・ミランダの新曲も魅力的でした。
特にスカットルのラップシーンは、現代的なアレンジが効いていて楽しめましたよ。
ストーリー展開は基本的にアニメ版を踏襲していますが、細かな設定の変更や新しい要素も加わっていて新鮮でした。
エリックの背景がより詳しく描かれていたり、アリエルの姉妹たちの個性が強調されていたりと、キャラクターの深掘りも良かったです。
ただ、上映時間が135分と長めなので、途中で少し中だるみを感じる部分もありました。
アニメ版のテンポの良さと比べると、若干もたつく印象があったのも正直な感想です。
それでも、クライマックスの戦闘シーンは迫力があって、最後まで飽きることなく観られました。
全体的に見ると、アニメ版への愛情とリスペクトを感じつつ、実写ならではの新しい魅力も詰まった作品だと思います。
『リトル・マーメイド』の評価
評価項目 | 点数 |
---|---|
ストーリー | ★★★★☆☆☆☆☆☆ (4点) |
感動度 | ★★★★★★☆☆☆☆ (6点) |
エンタメ性 | ★★★★★☆☆☆☆☆ (5点) |
総合評価 | 65点 |
『リトル・マーメイド』の作品情報
項目 | 詳細 |
---|---|
公開年月日 | 2023年6月9日(日本) |
監督 | ロブ・マーシャル |
脚本 | デヴィッド・マギー |
原作 | ハンス・クリスチャン・アンデルセン『人魚姫』 |
上映時間 | 135分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
主題歌 | 「パート・オブ・ユア・ワールド」(アラン・メンケン作曲) |
ジャンル | ファンタジー、ミュージカル、ロマンス |
配給 | ウォルト・ディズニー・ジャパン |
視聴方法 | 各配信サービス |
主要キャスト
- アリエル:ハリー・ベイリー(日本語吹替:豊原江理佳)
- エリック:ジョナ・ハウアー=キング(海宝直人)
- トリトン王:ハビエル・バルデム(大塚明夫)
- アースラ:メリッサ・マッカーシー(浦嶋りんこ)
- セバスチャン:ダヴィード・ディグス(木村昴)
- フランダー:ジェイコブ・トレンブレイ
- スカットル:オークワフィナ
あの作品が好きなら『リトル・マーメイド』も好きかも?似ている映画3選
『リトル・マーメイド』を楽しめた方なら、きっと気に入るであろう似たテーマの映画をご紹介しますね。
異種間の恋愛や海の世界、ファンタジー要素が共通する作品を3つ選んでみました。
『スプラッシュ』(1984年・ロン・ハワード監督)
トム・ハンクス主演のロマンティック・コメディで、人魚と人間男性の現代的な恋愛物語です。
ニューヨークを舞台に、人魚のマディソン(ダリル・ハンナ)と実業家アレン(トム・ハンクス)の恋を描いています。
『リトル・マーメイド』と同じく「人魚姫」をベースにした作品で、人間界への憧れと愛のために自分を犠牲にする人魚の姿が共通しています。
コメディタッチながらも純愛要素が強く、異種間の恋愛というテーマも共通していますよ。
『愛しのアクアマリン』(2006年・エリザベス・アレン監督)
エマ・ロバーツ主演の青春ファンタジーで、人魚のアクアマリンが人間の世界で恋を見つける物語です。
少女たちとの友情も描かれており、『リトル・マーメイド』のような人魚と人間の交流がメインテーマ。
人魚が人間界に興味を持ち、真実の愛を探す設定は非常に似ています。
若い世代向けのラブコメディですが、友情と恋愛の両方を扱った心温まる作品です。
『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017年・ギレルモ・デル・トロ監督)
アカデミー賞作品賞を受賞した、サリー・ホーキンス主演のファンタジー・ロマンス。
話すことができない女性と半魚人の異種間の愛を繊細に描いた大人向けの作品です。
『リトル・マーメイド』と共通するのは、水棲の存在と人間の純粋な愛、そして社会からの理解を得られない恋愛関係。
より大人向けの内容ですが、異なる存在同士の愛という根本的なテーマは共通していますね。
振り返り
実写版『リトル・マーメイド』は、アニメーション版の魅力を受け継ぎながら、実写ならではの映像美と新しい解釈を加えた意欲作でした。
ハリー・ベイリーの歌唱力と演技力、そして海中の美しい映像は確実に観る価値があります。
CGキャラクターや上映時間の長さなど気になる点はありますが、全体的には家族で楽しめる良質なエンタメ作品だと思いますよ。
アニメ版が好きな方も、初めて『リトル・マーメイド』に触れる方も、きっと海の世界の魅力に引き込まれることでしょう。
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