『ゴジラ』の見る順番で迷っていませんか?
確かに70年近い歴史があるシリーズだから、どこから手をつけていいのか分からないですよね。
実際、「ゴジラってどの順番で見ればいいの?」という質問をよく受けるんです。
でも安心してください。この記事を読めば、あなたにぴったりの視聴順序が見つかりますよ。
まず要点だけをまとめると……
- 初心者なら断然「公開順」がおすすめ
- 各シリーズは基本的に独立しているので途中から始めても大丈夫
- 最新作から逆算して観る方法もアリ
- 時系列順にこだわる必要はほとんどない
この記事では、私が実際に全シリーズを観てきた経験をもとに、最も効率的で楽しめる視聴順序を詳しく解説していきます。
あなたの映画鑑賞スタイルに合わせて選べるよう、シリーズ別の順番も含めて網羅的にお伝えしますね。
『ゴジラ』を見る順番でおすすめは公開順?時系列順?
『ゴジラ』シリーズを観る順番について、多くのファンや解説サイトが推奨しているのは「公開順」での視聴なんです。
私も実際に両方試してみたんですが、やっぱり公開順の方が断然分かりやすかったですね。
では、なぜ公開順がおすすめなのか、具体的な理由を見ていきましょう。
公開順をおすすめする理由
公開順での視聴には、以下のようなメリットがあります。
- シリーズごとの雰囲気や時代の変化を自然に感じられる
- 特撮技術の進歩を楽しめる
- 途中で世界観がリセットされても混乱しない
- 単発作品も多いので気軽に観られる
特に初心者の方にとって重要なのは、各シリーズが基本的に1作目から楽しめる設計になっていることなんです。
昭和、平成、ミレニアム、最新作群、ハリウッド版など、どのシリーズも独立性が高いから、途中から始めても全然問題ありません。
時系列順が向いていない理由
一方で時系列順については、正直あまりおすすめできないんですよね。
理由としては……
- ミレニアム以降は単発リブートや並行世界的な扱いが多い
- ハリウッド版も独立した世界観を持っている
- 時系列の繋がりがある作品は実は限られている
例えば、昭和シリーズは基本的に公開順=時系列順になっているんですが、ミレニアム以降は『ゴジラ×メカゴジラ』→『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』のような限定的な繋がりしかないんです。
つまり、時系列を気にする必要がほとんどないというのが実情なんですね。
全ゴジラ作品を総合した「公開された年」での見る順番
ここからは、全ゴジラ作品を公開年順に整理してお伝えします。
私が実際に観てきた順番でもあるので、参考にしてもらえると嬉しいですね。
ゴジラシリーズは大きく分けて以下のレーベルに分かれています。
- 昭和ゴジラ(1954~1975年)
- 平成ゴジラ(1984~1995年)
- ミレニアムシリーズ(1999~2004年)
- 2010年代以降の独立作品
- ハリウッド版・モンスターバース
- アニメ版ゴジラ
これらを全て含めた公開順は以下の通りです。
- 昭和ゴジラシリーズ全15作品(1954~1975年)
- 平成ゴジラシリーズ全7作品(1984~1995年)
- ハリウッド版『GODZILLA』(1998年)
- ミレニアムシリーズ全6作品(1999~2004年)
- モンスターバース1作目『GODZILLA ゴジラ』(2014年)
- 『シン・ゴジラ』(2016年)
- モンスターバース2作目『キングコング 髑髏島の巨神』(2017年)
- アニメ版3部作(2017~2018年)
- モンスターバース3作目『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)
- モンスターバース4作目『ゴジラvsコング』(2021年)
- アニメ『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』(2021年)
- 『ゴジラ-1.0』(2023年)
- モンスターバース5作目『Godzilla×Kong The New Empire』(2024年)
ただし、これは完全版で、初心者の方がいきなり全部観るのは現実的じゃないですよね。
興味のあるシリーズや話題作から始めて、気に入ったら深掘りしていくというアプローチがおすすめです。
例えば、最新の『ゴジラ-1.0』や『シン・ゴジラ』から始めて、面白かったら初代の1954年版に遡るという方法もありますよ。
昭和ゴジラシリーズを見る順番
昭和ゴジラシリーズは、ゴジラの原点とも言える重要なシリーズなんです。
私も最初に観たときは「古い映画だから楽しめるかな?」と心配だったんですが、実際に観てみると特撮の素晴らしさと物語の深さに感動しました。
昭和シリーズの特徴は、公開順がそのまま時系列順になっていることなんです。
つまり、順番通りに観ることでゴジラの成長や怪獣同士の関係性の変化を自然に理解できるんですね。
順番 | 作品名 | 公開年 | 特徴・見どころ |
---|---|---|---|
1 | ゴジラ | 1954年 | シリーズの原点、社会派メッセージが強い |
2 | ゴジラの逆襲 | 1955年 | 初の怪獣バトル、アンギラス登場 |
3 | キングコング対ゴジラ | 1962年 | 初のカラー作品、エンターテインメント路線 |
4 | モスラ対ゴジラ | 1964年 | モスラ初登場、特撮技術の向上 |
5 | 三大怪獣 地球最大の決戦 | 1964年 | キングギドラ初登場、怪獣大集合 |
6 | 怪獣大戦争 | 1965年 | 宇宙怪獣との戦い、SF色が強い |
7 | ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 | 1966年 | 南の島が舞台、エビラ初登場 |
8 | 怪獣島の決戦 ゴジラの息子 | 1967年 | ミニラ初登場、親子愛がテーマ |
9 | 怪獣総進撃 | 1968年 | オールスター作品、壮大なスケール |
10 | ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 | 1969年 | 夢の世界が舞台、子供向け要素強い |
11 | ゴジラ対ヘドラ | 1971年 | 公害問題がテーマ、実験的演出 |
12 | 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン | 1972年 | ガイガン初登場、サイバー怪獣 |
13 | ゴジラ対メガロ | 1973年 | 地底怪獣メガロ、ジェットジャガー登場 |
14 | ゴジラ対メカゴジラ | 1974年 | メカゴジラ初登場、機械vs生物 |
15 | メカゴジラの逆襲 | 1975年 | 昭和シリーズ最終作、チタノザウルス登場 |
昭和シリーズを観る際のポイントとしては、初代『ゴジラ』(1954年)の重厚な作風から、徐々にエンターテインメント性が高くなっていく変化を楽しむことですね。
特に『キングコング対ゴジラ』以降はカラー作品になり、子供向けの要素も強くなっていきます。
でも、それぞれの時代の特色があって、どの作品も魅力的なんですよ。
平成ゴジラシリーズを見る順番
平成ゴジラシリーズ(通称VSシリーズ)は、私が特に愛している時代なんです。
昭和シリーズから9年のブランクを経て復活した1984年の『ゴジラ』から始まり、よりリアルで迫力のある特撮が特徴的なシリーズなんですね。
このシリーズの素晴らしいところは、ストーリーの一貫性と怪獣同士の関係性の深さなんです。
各作品がしっかりと繋がっているので、順番通りに観ることで人類とゴジラの関係がどう変化していくかを楽しめますよ。
順番 | 作品名 | 公開年 | 対戦相手・特徴 |
---|---|---|---|
1 | ゴジラ | 1984年 | シリーズ復活作、リアルな描写が特徴 |
2 | ゴジラVSビオランテ | 1989年 | 植物怪獣ビオランテ、遺伝子工学がテーマ |
3 | ゴジラVSキングギドラ | 1991年 | キングギドラ、タイムトラベル要素 |
4 | ゴジラVSモスラ | 1992年 | モスラとバトラ、環境問題がテーマ |
5 | ゴジラVSメカゴジラ | 1993年 | メカゴジラとラドン、高い特撮技術 |
6 | ゴジラVSスペースゴジラ | 1994年 | 宇宙怪獣スペースゴジラ、結晶体の美しさ |
7 | ゴジラVSデストロイア | 1995年 | デストロイア、ゴジラの死がテーマ |
平成シリーズの見どころは、なんといっても最終作『ゴジラVSデストロイア』に向けてのストーリーの積み重ねなんです。
特に『ゴジラVSメカゴジラ』あたりから、ゴジラの体温上昇という伏線が張られていて、最後にそれが大きな意味を持つんですよね。
だからこそ、平成シリーズは絶対に順番通りに観ることをおすすめします。
途中から観始めると、せっかくの感動が半減してしまいますからね。
海外(ハリウッド)ゴジラシリーズを見る順番
ハリウッド版のゴジラシリーズについて解説していきますね。
実は、ハリウッド版には大きく分けて2つの流れがあるんです。
1998年の単発作品『GODZILLA』と、2014年から始まったモンスターバース・シリーズです。
モンスターバースは公開順と時系列がほぼ一致しているので、公開順に観れば問題ありません。
私も実際にこの順番で観ましたが、世界観の広がりを感じながら楽しめましたよ。
順番 | 作品名 | 公開年 | シリーズ・特徴 |
---|---|---|---|
1 | GODZILLA | 1998年 | 単発作品、独立した世界観 |
2 | GODZILLA ゴジラ | 2014年 | モンスターバース1作目、ムートー登場 |
3 | キングコング: 髑髏島の巨神 | 2017年 | モンスターバース2作目、コング主役 |
4 | ゴジラ キング・オブ・モンスターズ | 2019年 | モンスターバース3作目、怪獣大集合 |
5 | ゴジラvsコング | 2021年 | モンスーバース4作目、タイタン同士の激突 |
6 | Godzilla×Kong The New Empire | 2024年 | モンスターバース5作目、最新作 |
ハリウッド版の魅力は、なんといっても最新のCG技術による圧倒的な映像美ですね。
特に『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では、キングギドラやモスラ、ラドンなどの人気怪獣が一堂に会するんです。
ただし、1998年版の『GODZILLA』は完全に独立した作品なので、モンスターバースとは別物として考えてくださいね。
モンスターバースだけを観るなら、2014年の『GODZILLA ゴジラ』から始めるのがおすすめです。
「モンスターバース」シリーズとは?
ハリウッドの「モンスターバース」は、ゴジラやキング・コングなどの巨大怪獣(タイタン)が登場し、彼らの地球の覇権争いや人類の関わりを描く映画シリーズ群です。
日本生まれのゴジラとアメリカのキング・コングが主役となり、両者の対決や多くの伝説的怪獣たちが登場して物語が展開します。
モンスターバースシリーズの特徴
- 基本ストーリーは怪獣たちの地球の支配権を巡る戦いと翻弄される人類の姿
- 米政府の対怪獣機関「モナーク」が登場し怪獣研究や人類の生存戦略を描く
- 最新技術を使ったリアルな怪獣描写と大迫力のバトルシーンが特徴
- シリーズは連続した世界観
- 各作品は独立しつつも全体のストーリーをつないでいる
物語の大枠
- ゴジラとキングコングは古代から対立関係にある
- 地下空洞世界などの設定も含む壮大な怪獣伝説を背景に持つ
- 怪獣たちは自然界の頂点に位置し
- 「怪獣王」としてのゴジラと「髑髏島の王」コングがたびたび衝突
- 人類は怪獣とどう共存するか、あるいは排除するかを模索しながらストーリーが進む
このように、モンスターバースは巨大怪獣映画の新たなクロスオーバー世界として、最新映像技術と壮大な設定で人気を博しています。
アニメのゴジラシリーズを見る順番
アニメ版のゴジラについても触れておきますね。
実は私、最初は「アニメのゴジラってどうなの?」と半信半疑だったんですが、観てみたら予想以上に面白くてハマってしまいました。
アニメ版は大きく分けて2つあります。
劇場版3部作と、独立したTVアニメシリーズです。
順番 | 作品名 | 公開年 | タイプ・特徴 |
---|---|---|---|
1 | GODZILLA 怪獣惑星 | 2017年 | 劇場版3部作1作目、SF設定 |
2 | GODZILLA 決戦機動増殖都市 | 2018年 | 劇場版3部作2作目、メカゴジラ登場 |
3 | GODZILLA 星を喰う者 | 2018年 | 劇場版3部作3作目、キングギドラ登場 |
– | ゴジラ S.P <シンギュラポイント> | 2021年 | TVアニメシリーズ、独立した世界観 |
劇場版3部作は連続したストーリーになっているので、必ず1作目から順番に観る必要があります。
途中から観ると完全に置いてけぼりになってしまいますからね。
一方、『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』は劇場版とは全く別の世界観なので、どちらから観ても大丈夫です。
劇場版の魅力は、これまでにない遠未来SF設定での壮大な物語なんです。
人類が地球を捨てて宇宙に逃げた後、2万年ぶりに地球に帰還するという設定が斬新で、従来のゴジラとは全く違った魅力がありますよ。
『シン・ゴジラ』と『ゴジラ-1.0』を見る順番と関連性
最後に、話題の最新作2本について解説しますね。
『シン・ゴジラ』(2016年)と『ゴジラ-1.0』(2023年)は、どちらも大きな話題になった作品なので、あなたも気になっているんじゃないでしょうか。
結論から言うと、この2作品は完全に独立した作品なので、どちらから観ても全く問題ありません。
作品名 | 公開年 | 設定・特徴 | 関連性 |
---|---|---|---|
シン・ゴジラ | 2016年 | 現代日本、リアルな政治描写、進化するゴジラ | 独立作品 |
ゴジラ-1.0 | 2023年 | 戦後間もない日本、個人の視点、原点回帰 | 独立作品 |
私はどちらも公開時に劇場で観ましたが、それぞれ全く違った魅力があるんです。
『シン・ゴジラ』は庵野秀明監督による現代的な解釈で、リアルな災害映画としての側面が強いんですね。
政府の対応や官僚制度の問題点を描きながら、進化し続けるゴジラの脅威を描いています。
一方、『ゴジラ-1.0』は戦後間もない日本を舞台に、個人レベルでの人間ドラマに焦点を当てた作品です。
タイトルの「-1.0」は、戦争で既にマイナスになった日本を、ゴジラがさらにマイナスに追い込むという意味が込められているんですよ。
どちらから観るかについては、完全にあなたの好みで決めて大丈夫。
現代的な政治サスペンス要素が好きなら『シン・ゴジラ』から、人間ドラマ重視なら『ゴジラ-1.0』からという選び方もありますね。
※『シン・ゴジラ』と『ゴジラ-1.0』のあらすじはこちらでご覧ください。


『ゴジラ』の見る順番のまとめ
ここまで長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
『ゴジラ』の見る順番について、私の経験も交えながら詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
最初は「どこから手をつけていいか分からない」と感じていたかもしれませんが、意外とシンプルだったと思いませんか?
改めて重要なポイントをまとめると……
- 初心者には断然「公開順」での視聴がおすすめ
- 各シリーズは基本的に独立しているので途中参加も可能
- 昭和・平成シリーズは順番通りに観ることで物語の流れを楽しめる
- ハリウッド版(モンスターバース)も公開順で問題なし
- 最新作の『シン・ゴジラ』『ゴジラ-1.0』はどちらから観てもOK
私個人としては、まず話題作や興味のある作品から始めて、面白かったらそのシリーズを深掘りしていくスタイルをおすすめしますね。
70年近い歴史を持つ『ゴジラ』シリーズですから、きっとあなたの心に響く作品が見つかるはずです。
映画オタクとして断言できるのは、どの作品から始めても、ゴジラの魅力を十分に感じられるということ。
ぜひこの記事を参考に、素晴らしいゴジラの世界を楽しんでくださいね。
■参照サイト:ゴジラ映画作品の一覧 – Wikipedia
コメント